通関士の業務DXと効率化を支援 AI通関クラウド「Shippio Clear」提供開始
株式会社Shippioは、AIを活用した通関業務クラウド「Shippio Clear」を2025年9月に提供開始することを発表した。同サービスは、通関業務の効率化を図り、通関士がより専門性を活かした業務に集中できる環境を提供するとしている。
「Shippio Clear」は、通関業務をAIで効率化するクラウドサービス。同社のグループ会社である協和海運株式会社と共同で実施した検証では、「Shippio Clear」の導入によって通関業務全体で約7割の効率化を実現したという。
AI OCR機能を備え、フォーマットが統一化されていない貿易書類でも、読み取り精度97%を実現しているとのこと。品目ごとや総量の自動計算、正誤確認機能も搭載しており、手作業での転記ミスとダブルチェック工数を削減するという。また、登録されたデータをNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)申告書フォーマットに自動変換し、HSコードや原産地情報も含め申告に必要な全項目をワンクリックで出力できる。クラウド上に蓄積された過去実績データの活用で、業務効率化につながるとしている。
また、同社が提供する貿易管理クラウド「Shippio Works」(物流事業者向け)、「Shippio Cargo」(荷主向け)と連携することで、貿易案件の管理から通関までをShippioクラウド上で完結できるようになり、コミュニケーションコストを含めた、さらなる効率化が期待できるとしている。



























