このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第199回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 8月30日~9月5日

5年後にはデジタル人材の15%がフリーランスに/45歳以上のミドル・シニア人材採用に変化/生成AI悪用の迷惑メールの害、ほか

2025年09月08日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

[セキュリティ][AI] 生成AI悪用による迷惑メールの巧妙化、約6割が迷惑メールの増加を実感(テクノル、9月3日)
・迷惑メールの受信数、5年前比で2.5倍に急増
・2人に1人が「週に100件超」の迷惑メールを受信
・7割近くがAI技術による迷惑メール巧妙化を実感、「本物そっくり」

 23~59歳のオフィスワーカーを対象に「生成AIを悪用した迷惑メールの被害の実態」を聞いた。受信件数が「明らかに/やや増えた」とした回答者が6割以上を占める。週に100件以上の迷惑メールを受信する人も49.3%と、5年前調査の2.5倍に急増。開封しやすい迷惑メールは「宅配便の不在通知」(40.0%)、「Amazonや楽天のログイン警告」(34.8%)が上位。またほぼ半数の回答者が、業務に「非常に/やや影響する」と認めている。

 ⇒ かつては「文面の日本語がどこかおかしい」といった特徴で迷惑メール(偽メール)を見抜けましたが、生成AI技術が悪用されるようになったことで、そうした判別方法が通用しなくなってきました。さらに数も増加しており、本当に困ったことです。

迷惑メールが「増えた」と感じるオフィスワーカーが6割超(出典:テクノル)

約4割が「つい開けてしまった」経験を持つ(出典:テクノル)

約7割が生成AIによる「巧妙な迷惑メール」の増加を感じている(出典:テクノル)

[人材] 即戦力ニーズで「45~59歳のミドル・シニア採用を強化したい」企業が8割超(プロフェッショナルバンク、9月3日)
・45~59歳の人材を採用した経験がある企業、82.8%が「採用強化したい」
・採用強化の理由は「即戦力・専門性獲得」(48.6%)がトップ
・期待値は「即戦力で高度スキル発揮」(54.5%)、「組織管理能力」(34.5%)など

 45歳~50代の人材を採用した経験がある企業の経営者/人事職を対象とした、ミドル・シニア人材採用の実態調査。今後の採用方針として「非常に/強化したい」が合計82.8%。その目的として「攻めの採用」を上げる企業が多く、ミドル・シニア人材を戦略的な事業成長に活用しようとする意図がうかがえる。

 ⇒ 労働人口減少が続く社会のトレンドに企業も適応し、これまでのミドル・シニア人材の位置づけを変えていると言えそうです。

45歳~50代の人材採用を経験した企業、今後も「強化したい」が8割を超える(出典:プロフェッショナルバンク)

45歳~50代の採用選考時に重視する要素。「スキルや経験」がトップ(出典:プロフェッショナルバンク)

45歳~50代の採用で不安な点は「待遇面における他の社員とのバランス」が最多(出典:プロフェッショナルバンク)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所