クルマ好き女子の矢田部明子です。ご無沙汰してしまいましたが、2020年に生産終了したトヨタのトールワゴン「ポルテ」のレビューしたいと思います。
なぜ、生産終了したクルマのレビューを……? と思われるかもしれませんが、中古で購入すると即納できる、比較的安価に購入できるクルマだからです。物価高でマイカー購入を諦めたという声も多く聞くので、今回はコスパの良い、ファミリーカーとして最適なポルテの良かった点&気になるところをお伝えします。ぜひ、購入の参考にして下さい。
トヨタ「ポルテ」はこんなクルマ
ポルテは登場してから人気が低迷し始めた2015年頃まで、街を走ると1日1台はすれ違うほど売れに売れたクルマでした。背の高い荷物を床に置けるどころか、26インチの自転車を横向きに積み込めることや、扱いやすいボディーサイズに左側に大型のスライドドアを採用するといったユニークなモデルで、特にファミリー層から支持されたクルマです。コロンとした可愛いらしいデザインも特徴です。
試乗したのは2016年式「ポルテ F アラモード トロワ」、カラーはマゼンタ系のチェリーパールクリスタルシャインです。
| トヨタ「ポルテ F アラモード トロワ(FF)」の主なスペック | |
|---|---|
| サイズ | 全長3995×全幅1695×全高1690mm |
| ホイールベース | 2600mm |
| 車重 | 1170kg |
| エンジン | 1496cc 直列4気筒DOHC |
| 最高出力 | 109ps(80kW)/6000rpm |
| 最大トルク | 13.9kg・m(136N・m)/4400rpm |
| 価格 | 194万9400円(新車価格) |
それでは、細かくチェックしていきましょう!
ポルテの良いところ その1
可愛い見た目とグレードによって違う内装デザイン
ポルテといえば、このコロンとして可愛らしいデザインが特徴的。最近の新型車のキリッとエッジが効いたボディーラインも好きですが、昭和生まれの矢田部は、こういうポテッとしたボディーラインが大好きです。
横から見ても、丸みを帯びていて◎。前述したとおり、一時期は街を走れば何台も見かけましたが、現在はパタリと見かけなくなりました。なので、今や人と被りにくいクルマになったというところもGOODなポイントです。
矢田部が度肝を抜かれたのは、シートが水玉模様であること。最近は、「ユニセックスでシンプル」的なデザインが多いので、めちゃくちゃ主張してくる水玉にキュンとしました。
ポルテの良いところ その2
ウォークスルー可能な居住性
購入時の注意点としておさえておきたいのは、グレードによってシートの素材や機構が異なることです。たとえば、Gグレードは起毛加工を施したトリコット生地で、シートカラーはブラックのみ。Fグレードは撥水タイプの表皮シートで、シートカラーはフロマージュ、プラムの2種類から選択可能。Yグレードはシートにトリコット生地を採用し、シートカラーはプラムのみ選択可能です。
フロントシートはベンチシートで、運転席にクッション付トレイとアームレストが付きます。ベースグレードのXは、シート表皮はジャージ生地、シートカラーはプラム1色。フロントシートはFグレードと同じセパレートタイプですが、運転席のアームレストはなしです。
また、Xグレード以外のグレードのリアシートは6:4の分割可倒式ですが、Xグレードは一体可倒式です。このように、グレードによって差があるので、ボディーカラーや内装色だけ選ばないのがベストです。
足回りのスペースは広々。ウォークスルーもできるし、とにかく車内で快適に過ごせる仕様になっています。また、助手席は超ロングスライドするようになっていて、1番うしろまで下げると後席に手が届きます。そのため、当時から、この運転席うしろにチャイルドシートを装着する人が多かったそうです。
運転席の座面を1番下にした状態で、158cmの私が座った時のヘッドクリアランスは1Lの牛乳パック1本とこぶし約3個分。座面を1番上の状態にすると、牛乳パック1本分くらいのスペースがあります。ハンドルは、チルト(上下)はできますが、テレスコピック(前後)の調節はできません。
後席は、かなり広いのがGOOD! 前後にスライド&リクライニングも可能で、ヘッドクリアランスは、牛乳パック1本分くらいでした。
運転席を1番うしろまでスライドした状態で、膝から前席までの距離は牛乳パック1本分とこぶし約1個分。1番前までスライドすると、足をゆったり伸ばせます。小さい見た目からは想像ができないくらい、広々快適でした。

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