Core Ultra 7 265KFとRTX 5070Ti、ケースはCoolerMaster「MasterFrame 600 Silver」を採用
黒でも白でもないアルミでシルバーのゲーミングPCの唯一無二感がスゴい、ケースに合わせたパーツ構成にも注目
2025年09月08日 11時00分更新
RTX 5070 Tiを採用し、ゲームパフォーマンスも高め
動作音もかなり静か
──ZEFT Z57CMのパフォーマンスはどの程度なのでしょうか?
中條 拓海氏(以下、中條氏):ZEFT Z57CMのビデオカードは、GPUに「GeForce RTX 5070 Ti」を搭載していますので、ゲームパフォーマンスはかなり期待できます。実際に「モンスターハンターワイルズ」を高設定でプレーしてみましたが、4Kでも平均53fps出ていますし、WQHDになると平均フレームレートは80fpsにまで向上しました。さらに「エルデンリング ナイトレイン」だと、4Kでも平均フレームレートはほぼ60fpsで張り付いて、かなり快適にプレーできました。「Cyberpunk 2077」でも、ウルトラ設定のWQHDで平均60fps弱の性能を発揮しましたが、4Kだとティアリングがきつかったため、DLSSをオンにしてプレーしたほうがいいかもしれません。Unreal Engine 5に更新された「VALORANT」でも、4Kで平均フレームレートが600fps超えと非常に高いです。ZEFT Z57CMは、幅広いゲームが高解像で快適にプレーできる性能を備えているといっていいと思います。
──ゲームプレー中の熱や動作音に関してはいかがでしたか?
中條氏:CPUに関しては、CPUクーラーの冷却性能が高いため、まったく気になるところはなかったです。GPUについても、ケースのサイズが大きく、内部空間も広いためエアーの通りがよく、懸念点はありませんでした。動作音についても、通常利用ではまったく気にならないレベルでした。
──ビデオカードにしっかりとカードステーが装着されていますね。
中嶋氏:はい、このカードステーもMasterFrame 600 Silverを採用した理由の1つになります。従来、弊社のほかのモデルでもカードステーを採用していましたが、ステーの固定方法がケースの底面に両面テープで接着するというものでした。ですが、この方法ですとお客様のもとに発送する際に外れてしまう輸送事故が起こる可能性がありました。しかし、MasterFrame 600 Silverではカードステーがケースにネジ止めできるようになっていますので、外れてしまう事故を防ぐことができます。実際に、弊社でイベントに出展するためなどで幾度か実際に発送してみたのですが、カードステーが外れてしまうことはまったくありませんでした。
真重氏:カードステーは銀色ではないのですが、白色でケースのデザインに合っている点にも注目してほしいです。なお、黒色モデルではカードステーも黒色になります。
──カードステーもそうですが、フレームの周りがパンチ穴になっているので、ここにいろいろなものを固定できそうですね。
中嶋氏:弊社がイベントでこのZEFT Z57CMを出展し、来場者の方のお話を伺ったのですが、ケースの中にフィギュアを置きたいという方が何人かいらっしゃいました。このMasterFrame 600 Silverは、フロントパネル側に大きな空間が確保されていますので、そういった要望にお応えできると思います。それにこのパンチ穴にネジ止めすることでさまざまなものが固定できるかたと思います。
──わざわざ銀色を採用した決定的な理由は何かありますか? 多くの人がホワイトで満足するようにも思いますが。
中嶋氏:確かにこのMasterFrame 600 Silverは、銀色という割にあまりメタル感はなく、どちらかというとホワイトに近いデザインです。ですが、それでも銀色を手掛ける理由としては、弊社のラインナップにカラーバリエーションを増やしたいという理由があります。コンパクトなITXモデルでは外観がピンクのものもあるのですが、フルタワー型やミドルタワー型では黒色とホワイトしか選択肢がないのが現状です。弊社は、カラーバリエーションを手掛けるチャレンジも許してくれる社風ですので、今回は新たに銀色を始めることにしました。
──銀色がほしいというような問い合わせがあったりしたのですか?
中嶋氏:銀色に限った話ではないですが、カラーバリエーションを望む声はちらほらあります。先ほどのイベントの話になりますが、ご覧いただいたお客様には「見た目がかっこいい」などの好評をいただきました。銀色に関してもあまり見かけない色という反応も結構ありましたので、比較的ウケはいいのかなと感じました。とくにケースの素材や質感を重要視される方が多い印象でした。
──それだけ見た目にこだわる方が多いということですね。
中條氏:Xで「どのサイズのパソコンがいいか?」というアンケートを行ったのですが、小さいモデルよりもミドルタワーを選ぶ方が半数以上でした。さらに、パソコンの置き場所についても聞いてみたところ、机の上が40%弱ともっとも多かったです。やはり、見えるところにパソコンを置く人が多く、そういう方にとってはケースの色などのデザインはかなり重要になってくるのではないでしょうか。
──アルミニウムというと軽いイメージがありますが、このMasterFrame 600 Silverも軽いのでしょうか?
中嶋氏:ケース自体の重量はそれほどではないのですが、CPUクーラーや電源、それにビデオカードを組み込んでいる都合上、重さはそれなりにあります。ただ、従来のケースで組んだモデルよりかは、このZEFT Z57CMは若干軽いかなといったところです。



