ASUS「Prime AP201 Tempered Glass ホワイト」を採用
設置場所に困るなら、コンパクトケースにRTX 5070搭載でWQHDまでなら快適に遊べるゲーミングPCがイチオシ!
2025年06月16日 11時00分更新
コンパクトなサイズながらも高性能を実現したパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT Z55IG」(関連記事)。では、実際のゲーミング性能がどの程度なのかは気になるところ。果たして快適にゲームをプレーできるだけの性能を備えているのだろうか。そこで、いくつかのテストを通して、ZEFT Z55IGのポテンシャルを確かめてみたい。
ZEFT Z55IG
https://pc-seven.co.jp/spc/27048.html
価格(税別):32万4800円、価格(税込):35万7280円
ZEFT Z55IGの主なスペック | |
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CPU | Core Ultra 7 265F(Pコアベースクロック2.4GHz、Pコア最大クロック5.2GHz)、20コア(Pコア:8/Eコア:12)、Intel Smart Cache 30MB |
CPUクーラー | CPU付属リテールクーラー |
グラフィックス | GeForce RTX 5070 |
メモリー | Micron DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
ストレージ | WD Black SN770、1TB M.2 SSD(PCIe 4.0) |
マザーボード | ASRock「B860M Pro RS WiFi」(インテル B860チップセット) |
光学式ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(WiFi 6)、Bluetooth 5.3 |
PCケース | ASUS「Prime AP201 Tempered Glass ホワイト」 |
電源ユニット | Silverstone「DA850R ホワイト」(定格出力850W、80PLUS Gold認証) |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
2560×1440ドットで快適なプレーを実現
コアなプレイヤーでも満足のいく性能
まずは、定番のベンチマークツールの「3DMark」(Version 2.31.8385)からだが、ZEFT Z55IGは「Fire Strike」で良好な結果を残している。テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraで1万を余裕で超え、Fire Strike“無印”にいたっては4万以上にまでスコアーを伸ばし、ZEFT Z55IGの描画性能は期待できそうだ。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」においても、「Time Spy Extreme」で1万以上の性能を発揮し、DirectX 12 Future Level 12_0に対応した「Steel Nomad」でもスコアーは5000台と優秀だ。レイトレーシング性能についても、「Speed Way」で5000以上、「Port Royal」で1万4000弱と申し分ない結果だ。
では、実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Black Ops 6」の結果に移ろう。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえでDLSSを有効にして、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。
ZEFT Z55IGは、さすがに3840×2160ドットになると1パーセンタイルフレームレートが60fpsを割ってしまうものの、2560×1440ドットであれば60fpsを大きく上回っており、かなり快適なプレーができそうだ。
続いて「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」では、「ウルトラプリセット」を適用し実行しているが、カプコンが示す指標ではスコアーが2万以上で最高評価とされている。それを踏まえて見ていくと、ZEFT Z55IGは3860×2160ドットでそれを満たしている点は立派。DLSSを使用しているとはいえ、高解像度でもプレーに支障がない点は評価できる。
さらに「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大になるように設定したうえでゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。ゲームの仕様上、300fpsが上限になるのだが、ZEFT Z55IGは1920×1080ドットでその上限にほぼ張り付いた結果となった。
2560×1440ドットでも最小フレームレートが250fpsを超え、3840×2160ドットでも常時150fps以上のパフォーマンスを発揮しており、コアなプレイヤーでも満足のいくパフォーマンスであるといっていい。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、「最高品質」でベンチマークを実行。なお、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされているが、ZEFT Z55IGは2560×1440ドット以下の解像度でそれを満たす結果を残している。3840×2160ドットになるとスコアーが1万1000台まで落ち込むものの、2560×1440ドット以下であれば快適にプレーできるといっていい。
ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。ここではシステム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」において、無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT Z55IGの総合スコアーは9000弱と良好。
スコアーの詳細を見ると、Digital Content Creationが1万9000台と最も高く、次いで基本性能を測るEssentialsが1万1000ほどと高性能を発揮。Digital Content Creationは、動画編集やフォトレタッチなどコンテンツ制作のパフォーマンスを知るテストなため、ZEFT Z55IGはゲーム以外にもこういった用途で活躍できるといっていい。また、Productivityも8700ほどと、オフィスアプリケーションのパフォーマンスも問題なしだ。
ゲーミングPCとして十分な性能を備える
コンパクトさと高性能の両立を実現
さて、このZEFT Z55IGの価格は税込みで35万7280円と安価とはいえないまでも、比較的購入しやすい。パフォーマンスについては、テスト結果から明らかなように、3840×2160ドットでは苦しい場面もあるが、2560×1440ドット以下の解像度であればゲームプレーに差支えはない。
また、ゲーム以外のパフォーマンスも申し分ないできで、コンパクトさと高性能の両立を実現したゲーミングPCと言っていい。パソコンを机上に置きたいが、場所を取られたくないと考える人にとって、このZEFT Z55IGはオススメできる1台といっていいだろう。
