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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第198回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 8月23日~8月29日

営業職の8割が“社内の情報格差”を実感するシーン/自治体のDX推進度、上位の共通点は/働く世代の「住みよい街」ランキング、ほか

2025年09月01日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[営業] 営業現場の約8割が「社内の情報格差」を実感、モチベーションとエンゲージメント低下の要因に(Jストリーム、8月25日)
・営業/セールス職のおよそ8割が、部門/拠点間での「情報格差を感じる」
・影響は「モチベーション・エンゲージメント低下」「部門間連携悪化」など
・情報格差解消の方策としては「資料/報告の一元管理」「社内ポータル整備」など

 営業/セールス職1275人を対象に、所属会社における「社内の情報格差」について調べた。部門/拠点間の情報共有について、79.7%が「情報格差を感じている」という。具体的には、「他拠点・他部署の業務内容や成果」「部門横断プロジェクトの進捗状況」「制度・人事情報」といった情報について「格差」を感じている。その影響については「モチベーション・エンゲージメントの低下」(17.6%)が最多で、以下「部門間連携の悪化」(16.2%)、「業務効率の低下」(14.3%)が続いた。

 ⇒ こうした情報格差があると、「業務効率」以上に「働く意欲」に影響するようです。求める格差解消の対策としては、「部門間で共有される資料や報告を一元管理できるようにする」(66.0%)、「社内ポータルやイントラの情報を見やすく整理する」(64.2%)、「情報共有のルールやガイドラインを明確にする」(62.2%)などが挙がっています。

営業/セールスの現場で「情報格差を感じる」人は79.7%に上った(出典:Jストリーム)

情報格差を感じるシーンとしては、「他拠点/他部署の業務内容や成果」がトップ(出典:Jストリーム)

情報格差が業務や気持ちに与える影響(出典:Jストリーム)

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情報格差解消に有効と思う対策(出典:Jストリーム)

[防災][社会] 防災の取り組み「できていない」が約8割、災害前に入手したい情報は?(ジェイアイ傷害火災保険、8月28日)
・災害に対して「不安に感じる」は全国の60.4%、50代や20代で不安度が高い
・不安に感じる災害は「地震」が圧倒的に多く、東北/近畿/四国では90%超
・約8割が防災を「できていない」、不安に感じながらも取り組めていない人が7割超

 全国の20代~60代、1000名を対象として「災害不安」を聞いた。災害を不安に感じている人は60.4%。不安に思う災害としては「地震」(87.1%)が圧倒的に多く、台風などの「風災」(49.0%)、豪雨などの「水災」(38.4%)が続く。ただし、災害に対する取り組みの実施状況を聞くと、78.6%が「取り組めていない」と回答。取り組みが困難な理由としては「費用がかかる」(30.1%)が最多だった。

 ⇒ 9月1日は防災の日です。日本でも近年は自然災害が多発していますが、同社によると、火災保険で対応する事故のうち、自然災害を原因とするものが5割近くを占めるようになったとのこと。できるところから防災対策を進めておきたいものです。

災害に対する不安。約6割が「不安」に感じており、被災の可能性も考えている(出典:ジェイアイ傷害火災保険)

不安に思う災害は「地震」が圧倒的に多く、「風災」「水災」が続いた(出典:ジェイアイ傷害火災保険)

すでに行っている防災の取り組み。「非常用食料や飲料水などの準備」がトップだが、3割に満たない(出典:ジェイアイ傷害火災保険)

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