チャット形式の指示でBIM関連業務を効率化し操作負担を軽減、「Lightning BIM AI Agent」8月末リリース
株式会社Arentは、意匠設計における操作負荷軽減を図るツール「Lightning BIM AI Agent」を開発、8月末に正式リリース予定だと発表した。同ツールは、建築設計分野で広く利用されているBIM(Building Information Modeling)ソフトウェア「Autodesk Revit」上で動作する、アドイン型のAIアシスタント。ユーザーが自然言語で指示を入力するだけで、反復的な作業や属人化しやすい操作を、AIが自動で実行するという。
同社が提供する「Lightning BIMシリーズ」は、「Autodesk Revit」の機能を生かしながら、BIM関連業務をより直感的かつ効率的に行える環境を提供するアドインソフトウェアシリーズ。これまでに第1弾「Lightning BIM 自動配筋」、第2弾「Lightning BIM ファミリ管理」を展開しており、今回の「Lightning BIM AI Agent」が第3弾となる。
「Lightning BIM AI Agent」は、BIMソフト「Autodesk Revit」上で動作するAIアシスタント型のアドインソフト。最大の特長は、自然言語での指示で煩雑な操作や繰り返し作業を自動で実行できる点にあるとのこと。たとえば、設計者がチャット形式で「すべての梁を柱と同じ面にそろえて」や「すべての床を基準レベルから50mm下げて」といった指示を入力すると、AIが指示の中から「どの階の」「どの部分にある」「どんな種類の部材か」といった情報を自動的に読み取り、該当するすべての要素を特定して処理するという。
従来であれば複数の操作ステップやマニュアル検索を要していた作業を数分で完了できることから、属人化の解消や業務の効率化に大きく寄与するとしている。
主な機能としては、下記の点が挙げられている。
・自然言語による操作
専門知識がなくても、日常的な言葉でRevitを操作可能
・インテリジェント検索
曖昧な表現でも、AIが文脈を読み取り正確に要素を特定
・簡単インストール
数クリックで導入可能。既存ワークフローを変えずに利用可
・多言語対応
日本語・英語に対応。国際プロジェクトにも適応
同製品は2025年8月末からAutodesk App Storeにて提供開始予定。また、今後は施工BIMや構造設計への対応を進めるとともに、他のLightning BIMシリーズや専門SaaSとの連携を通じて、設計から施工、維持管理までを一貫して支援するAIベースの統合プラットフォームへと進化させていくとしている。

























