構想から設計・稟議までプロセス全体を支援 要件定義特化型AIプラットフォーム「Acsim」正式リリース
株式会社ROUTE06は8月5日に、要件定義の属人化や人材不足といった開発現場における課題に対し、生成AIを活用した要件定義プロセスの実現を図るAIプラットフォーム「Acsim(アクシム)」の正式リリースを発表した。構想整理や課題抽出などから開発稟議支援まで要件定義プロセス全体を支援することで、要件定義の属人性を排除し、設計における再現性とスピードの両立を図るという。
「Acsim」は、AIが要件定義の思考プロセスを支援することに重点を置いたという上流工程向けの生成AIプラットフォーム。ユーザーが現場ヒアリングを行うと、AIが内容を構造化して、業務課題を明確化。そこから改善方針の提示、それに基づいた業務の具体化、画面・機能設計、プロトタイプ生成、設計書の自動出力までを一気通貫で実行するという。これにより、関係者間での共通認識を形成しながら、ドキュメント作成にかかる工数を削減。より本質的な検討や意思決定に集中できる環境を実現するとしている。
加えて、開発稟議に必要なROI情報も自動生成。定量的な効果指標と定性的な背景を統合し、意思決定の迅速化を図る。また、AIが設計者に代わって論点・観点を提示することで、未経験者でも要件定義をリードできる仕組みを提供。属人性を排除して、誰が担当しても同等品質の設計ができるプロセスをAIで実現するとしている。
「Acsim」は要件定義プロセスを支援するために、以下のような5つの主要機能――「会話から現状業務フロー生成・課題特定を自動化」、「改善方針・改善計画策定をAIエージェントが支援」、「格的なプロトタイプ生成」、「開発稟議に必要な情報を自動生成」、「設計書を自動出力」を搭載しているとのこと。
同社では今後、SAP、Salesforceなど国内外の様々なプラットフォームとの連携を実現し、幅広い業務領域に対応することで、開発プロセス全体の再現性・速度・品質の飛躍的向上を図っていくとしている。


























