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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第1058回

オリジンで斬新のり弁発見

「冷やしのり弁」ってアリ!? まさかの汁ぶっかけスタイル、結論から言うとちゃんとウマイ

2025年08月14日 15時00分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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「冷やしのり弁」始めました

 ごきげんよう、モグモグウーマンナベコです。こうも暑い日が続くと、涼を求めずにはいられません。先日もクーラーのきいた中華屋さんに駆け込み、「冷やし中華」を注文。やっぱり夏は冷やしよね~、なんて感慨にふけっていたのですが……。どうやら巷では、思わぬものまで冷やされているようです。

衝撃の「冷やしのり弁」オリジンから

え……と二度見しちゃう

 オリジン弁当で“冷やしのり弁”なる商品を発見してしまいました。

 どうやら、オリジン弁当とキッチンオリジンで8月2日から販売している新商品で、正式名称は「冷やしタルタルのり弁当」。

 なんでも、冷たい“出汁つゆ”をかけて食べるという、新スタイルを提唱しているのです。

 え……? のり弁に出汁をかける?

 確かに夏は、汁気のあるものをすすりたい気分が高まります。でも、のり弁って白身フライとか入っているし、汁をかけるなんて乱暴じゃない?

食べてみた。なるほどセパレートなのね

 想像がつかなかったので、実際に買ってみました。

 こちらが「冷やしタルタルのり弁当」。価格は430円です。

 定番人気の「タルタルのり弁当」が356円なので比べるとちょっとお高め。

 ちなみに、完成品として店頭に並んでいるわけではなく、注文してから作ってもらえるスタイル。つまり、できたてが味わえます。

食べ方の説明がのっています

具材は白身フライ、ちくわ磯辺揚げ、きんぴらごぼう

 ふだんののり弁と違って透明な丼容器です。開けると、中蓋で具材とごはんがセパレートに。ごはんの上には、冷たい“出汁つゆ”の袋がのっています。これがカチカチに凍っているんです。

容器はセパレート

出汁つゆが凍って入っていました

 私の家はオリジン弁当にわりと近くて、持ち帰り時間は10分程度でした。この日は30℃前後と最近では“涼しい”ほうの日。ですので、出汁つゆはしっかり凍ったままでした。

のり弁の命である「のり」は刻み

 ごはんの上には刻みのりとかつお節。この刻みのりこそ、のり弁としてのアイデンティティーです。フィルムに少し張り付いてしまったのが惜しい……。でも、のり弁の命はやっぱりのりですよね。

 ごはんのほうに出汁つゆをかけていきます。

カッチカチやで

 説明書きによれば、出汁つゆが凍っている場合はもみほぐしてから袋を開けるのが正解。私はつい、気持ちがはやってそのままごはんにドバッ。

崩すのに手間取ってしまった……

 スプーンで崩しながら食べる作戦に。氷の塊だったので少し手間取りましたが、なんとか崩すことができました。

7割くらいとけてきたので、こんな感じで

 そこに白身フライとちくわの磯辺揚げをのせていきます。

あるんだったらタルタルいっちゃうよね

 付属のソースはお好みで、とのこと。タルタルとしょうゆが付いてきたので、いつもののり弁のように白身フライにはタルタル、ちくわの磯辺揚げにはしょうゆをかけてみました。

気になる味は? サラサラと食べるだし茶漬け

こちらで完成!

 見た目は、容器が丼型になっただけで、いつもののり弁とあまり変わらない印象ですね。さて、いただきます。

 へぇ、ごはんに冷たい出汁つゆが染みて、サラッと食べられておいしい!

サラッと食べられる

 冷たい出汁茶漬けの感覚。夏の暑さで喉も乾いているので、汁気のあるごはんは進みます。

 つゆがビタビタに多いわけではないので、白身フライとちくわ磯辺はつゆにダイブするわけではありません。汁気でいうならば、リゾットの上にフライがのっているぐらいの程度。

白身フライの衣はサクサクのまま。タルタルも意外にいけた!

 ……そうです、海辺で服を着たまま脚をちょっと波にひたすとか、それくらい。つまり、白身フライの衣はサクサクのままです!

 できたてなので白身フライ、ちくわの磯辺はアツアツで香ばしく、タルタルの酸味も、出汁つゆが染みたごはんと違和感なくなじみ、おいしくいただけました。

サクサクの出汁こおりもおいしい

 そして、出汁つゆの凍った部分はシャリシャリ食感が残って、意外とこれが心地良いんです。

 ほおほお、思ったよりハマるぞと感心。

ーーー

<良かったところ>
・ごはんがサラサラと飲むようにかき込める
・ごはんに出汁つゆを絡めたあとに具材をのせるため、揚げ物はひたらず、フライはサクサク(出汁つゆの量自体多くはない)
・のり弁らしい味のバランスはそのまま
・タルタルと出汁つゆの相性も問題なし

<気になったところ>
・持ち帰り時間が短いと氷がとけにくい
・いつもの「タルタルのり弁当」より白身フライが少ない
・のりが刻みなので存在感がやや弱い
 

実は良心的な仕上がり!氷はとけづらいかも

 結論として、冷たい出汁つゆを吸ったサラサラごはんで食べるのり弁は、とても食べやすくおいしい仕上がりでした。

 また、「揚げ物は最後までサクサク派」という人は、具材をごはんの上にのせず、セパレートで食べ進めるのもアリです。容器をセパレートにしているのも、そのあたりに気配りを感じます。

 改善してほしい点を挙げるとするならば、氷がとけづらかった点。持ち帰り時間によるとは思いますが、クラッシュ氷にするといった工夫があるとさらに良さそうです。

 「事件です」とか「激ウマ」とか騒ぐほどではなく、むしろ「日常です」と言いたくなる優秀さ。“冷やしのり弁”と奇をてらったように見えて、実は素直に受け入れられる一品でした。

“冷やしとんかつ”もあるよ

 なお、同時に「冷やしとんかつのり弁当」(646円)も登場しています。

 とんかつは、老舗の名物に「とんかつ茶漬け」があるくらいですから、だし茶漬けスタイルもきっと合うのではないでしょうか!

※価格は税込み表記です。

ナベコ

酒好きご飯好きのライター、編集者。フードコーディネーター。
♪アスキーグルメでおいしい情報発信中♪

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