IoTカメラと映像解析・生成AIで現場作業の可視化や分析など支援、「データ解析ソリューション」提供開始
株式会社ムクイルは7月31日に、IoTカメラ・センサーと映像解析・生成AIを組み合わせ、現場作業の「見える化」と「標準化」を支援するという「データ解析ソリューション」の提供開始を発表した。現場のデータをIoTカメラやセンサーで収集し、映像解析・生成AIに強いエンジニアが伴走しながら仕組みを設計、数値化・可視化・分析まで一貫して支援するという。
同社によると、製造現場では属人的な作業が多く、作業フローや熟練者の手順、工数データが「見えない」状態にあり、ノウハウの属人化はAIの活用やDX推進の障壁になっているという。
同サービスでは、IoTカメラ・センサーで現場のデータを収集し、映像解析・生成AIに強みを持つ同社エンジニアが伴走しながら適切な仕組みを設計・構築。そのまま数値化・可視化・分析まで一貫して支援するという。同サービスは、以下のような課題を持つ企業に適しているとのこと。
・現場データの不足でAI・DX推進が足踏みしている
・プロフェッショナル作業のため、システム化が困難
・そもそもデータ収集手法が分からない
・AI活用の前提としてデータ不足でプロジェクトが頓挫
作業分類支援では、製造現場で取得した動画やIoTセンサーデータを活用し、作業の種類や動作パターンを高精度に分類。同社の映像解析に精通したエンジニアが適切な撮影アングルやセンサー配置を提案し、収集設計から環境整備までをワンストップで行うとのこと。必要なデータを取得できる体制を構築し、生産ラインの「見える化」を支援するという。
データ数値化支援では、現場で取得した映像データやIoTセンサーログをもとに、「部品取り出し速度」「組み立て姿勢の安定度」などの作業指標を定義・設計し、生成AIと独自アルゴリズムを組み合わせた自動数値化モデルを構築。これにより、定量化が困難だった動作のスループットや品質指標を高精度で可視化し、モデルはリアルタイムの工程モニタリングや自動アラートシステムにそのまま組み込めるという。
定量評価・簡易分析支援では、構築した数値化モデルと映像解析AIを活用して、蓄積データを自動で集計・可視化。作業時間分布、品質指標(やり直し回数など)、異常動作検知といった分析結果は、グラフやチャートを交えたレポートとして定期的に提供するとのこと。改善ポイントの明確化から次のアクションの策定まで、PDCAサイクルの迅速化を図るという。
定量化できるデータの例としては、「作業プロセス:作業時間、単位時間あたりの進捗、速度変化」、「品質指標:完成度、やり直し回数」、「行動パターン:移動距離・経路、工具使用頻度、異常動作検知(転倒・落下など)」、「教育・評価支援:熟練者比較分析、苦手動作の可視化」とのこと。


























