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港湾・物流現場など屋外での長期利用可能に 物品位置管理IoTサービス「Xeye」専用デバイスにソーラーパネル搭載モデル追加

 株式会社ワイズ・ラブは7月31日に、物品位置管理IoTサービス「Xeye(クロスアイ)」の専用デバイスとして提供している「Xeye自動測位ユニット」に、ソーラーパネルを搭載した新モデルの追加を発表した。屋外での長期利用が可能になり、港湾ターミナルや物流現場など、電源確保が困難な環境での資産管理の効率化に寄与するという。10月上旬リリース予定で、8月から先行トライアルを開始するとのこと。

「Xeye自動測位ユニット」は、管理したい物に取り付けることで自動的に位置を可視化するというIoTデバイス。新モデルは、主に港湾・物流現場でのトレーラー・シャーシ管理に最適化されており、以下のような使用イメージを想定しているとのこと。

港湾ターミナルでの使用イメージ

・GNSS(屋外)+ビーコン(屋内)によるシームレスな測位
・加速度センサーによる移動/停止状態の検知と測位
・みちびき(準天頂衛星システム)のSLAS(サブメータ級測位補強サービス)で高精度測位
・LTE Cat.M1による広域通信
・測位データはWeb・スマホアプリから閲覧可能

 同社によると、従来、多くのトラックやトラクターヘッドにはGPS搭載車載器があるが、切り離されたトレーラー・シャーシには電源供給がなく、位置管理が困難だったという。結果として、「トラクターヘッドの運転手が積載対象の探索に時間を要する」、「トレーラー・シャーシの所在がリアルタイムで把握できない」、「電源確保や電池交換の手間が発生し運用負荷が高い」といった課題が現場で発生していたという。こうした課題を解決するために同社では、港湾ターミナル内での高精度測位や長距離移動中の定期測位、外部電源、電池交換不要などを実現するモデルを開発したという。

 主な仕様は、外径寸法は(W)198mm×(D)108mm×(H)40mm、重量は約290g。筐体素材はASA樹脂、防水性能はIPX7相当。通信方法はLTE Cat.M1、GNSS測位精度は1m(設置条件による)で対応衛星はQZSS・GPS・Galileo・Navic・BeidouのL1/L5対応。電源はハイブリッドスーパーキャパシタ(2次電池)、動作時間の目安は不日照で約1週間稼働(満充電後1日5回の測位の場合)とのこと。

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