このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第195回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 7月26日~8月1日

新卒者の“退職代行”利用が早期化、4割は「入社前の話と違う」/低軌道衛星(LEO)通信が急成長、ほか

2025年08月04日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

[ITサービス] 国内ITサービス市場は7.4%成長、日立が高成長で2位に浮上(IDC Japan、7月29日)
・2024年の国内ITサービス市場規模、前年比7.4%増の7兆205億円
・トップ3は富士通、日立、NEC。日立が13.3%増で前年の4位から2位に浮上
・上位10社中5社が「政府・公共」で10%超の成長、中央官庁向け大型案件が牽引

 国内ITサービス市場の2024年ベンダー売上ランキング。市場全体の規模は前年比7.4%増となる7兆205億円。ベンダー別では日立が13.3%増の高成長で2位に浮上し、日立/NEC/NTTデータの売上額はわずかな差に。サービスセグメント別に見ると、プロジェクトベース市場では、企業のデジタルビジネス化に向けた「基幹システム刷新」や「新規システム構築」の需要が旺盛。また、産業分野別では、政府・公共分野が際立った成長を遂げている。そのほか、金融分野では大手銀行向けのシステムリプレースが、製造分野では「SAP S/4HANA」移行案件が、それぞれ売上拡大に寄与した。

 ⇒ ITサービス市場の成長要因としては、「基幹システムのアプリケーションモダナイゼーション」「エージェンティックAI関連技術」などがキーワード。IDCアナリストは、ITサービスベンダー(SIer)は“AI統合サービスプロバイダー”としての価値提供モデルを検討する必要がある、とコメントしています。

国内ITサービス市場 主要ベンダー サービスセグメント別売上額(出典:IDC Japan)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所