「あなたの会社、発注で損してない?」在庫どんぶり勘定を卒業するSaaS【IVS2025】
2025年7月2日〜4日に開催された「IVS2025」。京都に集まったスタートアップたちが未来的なプロダクトを披露する中、「現実的だけど効く」話をしていたのが、LEAN PATH株式会社のブースだ。
最近のニュースは、「物価高」「コスト増」ばかり。実際、原材料費は上がる一方で、企業の利益率はダダ下がり。そのしわ寄せで、給与も上がらず、「がんばっても報われない感」が社会全体にじわじわ広がっている。
「売上は変わらなくても、利益は変えられる」――。そう語るのは、LEAN PATH代表の吉田武史氏。化学系商社出身の彼は、50社以上の企業にヒアリングをかけて、「多くの企業が“発注”で損をしている」という事実に気づいたという。
例えば、自動車や製造系の企業では、いまだにExcelで在庫を管理しているケースが多数。しかも、特定のベテラン社員だけがルールを把握している“属人管理”が当たり前。つまり、「このくらいあれば足りるだろう」といったどんぶり勘定がまかり通っているのが現実だ。
在庫が余ればキャッシュが寝てしまい、足りなければ機会損失。発注量ひとつで利益が大きく変わるのに、そこがちゃんと最適化されていない企業がほとんどなのだ。
LEAN PATHは、そんな発注業務を可視化し、最適化するSaaSを提供する。単なるツールではなく、企業ごとの業務フローや業界ルールに合わせた“設計+運用”まで支援するのが特徴。
「生成AIだけで全部解決、というわけにはいかない。現場のルールやクセを踏まえた“現実解”が必要なんです」と吉田氏。LEAN PATHのような地に足のついたソリューションこそ、企業の利益体質を根本から変えていくのだ。

































