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“ノーコード&ローコード”がビジネスの現場をデジタルに変える 第5回

個性豊かな製品をワンポイント解説

無料版あり、エンタープライズ向け、脱Excel 注目ノーコード・ローコード3選

2025年06月05日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 ITスキルに自信のないユーザーでも業務改善に役立つアプリを簡単に作れる「ノーコード・ローコード」。定番ノーコード・ローコード3選に続き、無料版あり、エンタープライズ向け、脱Excelなど、個性豊かな注目ノーコード・ローコードを3製品を紹介していく。

無料利用できるOSSのノーコード・ローコード「プリザンダー」

 インプリムが開発する国産ノーコード・ローコード。AGPLのライセンスに基づいたOSSとして公開されており、機能やユーザーの制限なく無料で利用できる。クラウド版の「Pleasenter.net」も提供されており、3ユーザーまでの無料のフリープランのほか、10ユーザー以下向けで月額2500円のライトプラン、1ユーザー月額750円のスタンダードプランなどが用意されている。

無料利用も可能なプリザンダー

 無料でありながら、機能は充実している。顧客管理、営業日報、FAQ、資産管理、注文管理など、200種類以上あるテンプレートから業務アプリを迅速に作成できる。Excelライクな画面を使い、入力項目のカスタマイズや自動集計式、一覧編集、VSLOOKUPのようなデータ参照をノンプログラミングで行なえる。また、ファイル添付やチャットへの通知、タスクのリマインドなどのコミュニケーション、ガントチャートやカンバンのようなデータ分析など機能も豊富。APIを活用した他サービスとの連携、バッチ処理、サーバーサイドスクリプトなども利用でき、幅広い業務要件に対応するのが特徴だ。

 OSS版の場合、構築・運用・管理は自社で行なう必要があるが、オンプレミスでの利用も可能。インプリムからは商用ライセンスや開発や運用を支援する有償サポートも提供されている。幅広い用途に対応する注目の国産ノーコード・ローコードだ。

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エンタープライズ向けの老舗ローコード「OutSystems」

 2001年、ポルトガルで創業されたOutSystemsは、ローコードの老舗。グローバルに数千社の顧客を抱え、日本法人のOutSytemsジャパンも2017年に設立されている。

 OutSystemsは、現場部門のユーザーが気軽にアプリを開発できるノーコードではなく、技術的バックグラウンドを持つエンジニア向けのローコード開発プラットフォームだ。設計ツールの「Service Studio」からビジュアルモデリング言語を用いることで、ユーザーインターフェイスやロジック、データモデルなどをコード記述なしで設計することが可能となっている。

ビジュアルモデリング言語での開発が可能な「OutSystems」

 また、設計や開発、テスト、リリース、分析、運用まで含めたシステムのライフサイクルを包含しているのも大きな特徴。依存関係の分析を行なった状態でアプリケーションをデプロイでき、そのまま監視とパフォーマンスチェックまで行なえる。さらにレスポンシブルウェブ、カメラ、GPSなどに対応したモバイル開発も可能。脆弱性対応やロールベースのアクセス権、暗号化や監査などエンタープライズにおけるセキュリティ要件もクリアする。最新版ではAIツール「Mentor」による開発効率化も実現するという。チームでのアジャイル開発を進めたいエンタープライズのニーズに合致するプロ向けのローコード製品だ。

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脱Excelに最適 敷居の低い業務アプリ開発ツール「CELF」

 Excelライクな業務アプリを自ら作れるSCSKのノーコード・ローコード「CELF」。2016年に発売を開始し、導入は1100社を超える。

 CELFではExcelファイルをアップロードし、データ項目を指定することで、業務アプリが作成できる。アプリに処理を追加するのもドラッグ&ドロップで行なえるので、現場部門のExcelのデータベース化に最適。同時書き込みや大量データの検索、参照、複数データの結合や集計などの利活用をExcelライクな画面から実現する。また、アプリとテーブルが1対nの関係でひも付いているため、アプリ間のデータ連携も容易になっている。

Excelライクなユーザーインターフェイスを持つ「CELF」

 オプションとして基幹システムやSaaSとの連携機能に加え、RPAの有償オプションも用意されており、処理の自動化も可能。また、スマホやタブレットからの閲覧・操作を可能にする「CELF BrowserAccess」も提供している。2025年6月にはデータ活用を促進する「CELF AI」もリリース予定となっており、着実な進化を遂げている。ExcelのクラウドDB化を進めたいユーザーにまずはオススメしたい。

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