このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第238回

ドコモ社長「dアカウント」改善に意欲 住信SBIネット銀の使いやすさに学ぶ姿勢示す

2025年06月03日 07時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

前田社長は「dアカウント」改善に意欲

 確かに気に入っている住信SBIネット銀行のアプリやサービスがdアカウントと紐付き、使いにくくなっては個人的にも勘弁してもらいたい。そこで、記者会見の質疑応答で「dアカウントの使い勝手を改善するつもりはあるのか」と前田社長に聞いてみた。

 すると。

 「もちろんあります。現在も皆様から多くの指摘をいただいており、それを反映すべく、今も検討と開発を進めている。住信SBIネット銀行のサービスと我々のサービスが連携する際、我々側がボトルネックにならないよう、取り組んでいく。その上で、住信SBIネット銀行が持つUI/UXの素晴らしさを我々のサービスに反映させていきつつ、上手く連携できればと考えている」と語った。

 前田社長はリーク報道へのSNS上の反響を知っていたのかと思えるような「dアカウントの評判が悪いのは把握済み」「改善に向けて動いている」「dアカウントが住信SBIネット銀行のUI/UXの足を引っ張らない」「むしろ、住信SBIネット銀行のUI/UXをドコモが学んでいく」という姿勢を示したのだった。NTTドコモにとって、dアカウントの質問が飛ぶということは想定問題だったのか、完璧と言える回答が返ってきた。

 ここまで約束されてしまうと、NTTドコモによる住信SBIネット銀行の買収に期待するしかない。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン