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3300万画素センサーに「チルトEVF」に「AIプロセッシングユニット」も搭載で594gです

ソニーが40万円台で買える最高性能&小型軽量のフルサイズ・シネカメラ=「FX2」発表

2025年05月29日 02時00分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou)編集● ASCII

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 ソニーはフルサイズセンサーを搭載しながらお求めやすい価格を実現したCinemaLineのデジタルカメラ「FX2」(ILME-FX2B)を発表した。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 小型シネマカメラとしてはフルサイズセンサーの「FX3」(約58万円)が12Mピクセル、APS-C/スーパー35mmセンサーの「FX30」(約30万円)が26Mピクセルだったが、「FX2」では最高画素数の33Mピクセルとなったほか、「AIプロセッシングユニット」でAF性能が大幅に向上、EVFも初搭載し90度チルトするなど、利便性も向上しているのが特徴だ。

 価格は41万6900円で、6月3日10時から受注開始、8月1日発売予定である。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

静止画時3300万画素・動画時2760万画素のフルサイズセンサー搭載
上方ティルト可能なEVF搭載
FXシリーズ初「AIプロセッシングユニット」搭載
 

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 搭載するのはフルサイズの裏面照射型Exmore R CMOSセンサーで3410万画素、静止画時は有効3300万画素・動画時は有効2760万画素となる。

 動画ではフルサイズ7Kオーバーサンプリングによる4K(24p/30p)記録が可能で、モアレやジャギーの発生リスクを抑えることができる。スーパー35mmの範囲での4.6Kオーバーサンプリング4K(24p/30//60p)も可能となっている。

 もちろんレンズマウントはソニーαと同じEマウントで、すべてのレンズが利用できる。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 Log撮影設定はCine EI/Cine EIQuick/ FlexibleISOが可能で、デュアル・ベースISOはISO800と4000、15+ストップのワイドラチチュード(S-Log3撮影時)、10bit 4:2:2 All-Intra、DCI 4K 24.00p記録が可能となっている。

 4KおよびFHD録画のスローモーション設定では、新たに「FPS設定」での指定が可能になり、撮影モード変更をせずにFPSだけ変更できる。BIG6(ホーム画面)で変更できるので、ワークフローをスムーズ化した。

 また、プリセットルックが10から12に増え、Log撮影設定を使用せずに印象的なムービーを簡単に作成できるようになった。

 FX3やFX30と異なり、EVFを搭載。約368万ドットの高精細OLEDを採用、ファインダー倍率0.70倍で、新たにチルト式となり、真上90度まで回転できる。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 ボディサイズは129.7×77.8×103.7mmで重量は594gを実現。FX3やFX30の129.7×77.8×84.5より、チルトEVFのために奥行きが増えているが、重さは630g、562gより軽くなっている。

 αシリーズで好評の「AIプロセッシングユニット」をFXシリーズでは初めて搭載したので、人体や瞳の認識精度が向上するほか、「リアルタイムトラッキング」も実現している。自動認識の対象は、人物では瞳/ 顔/ 頭/ 胴体が可能で、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機が選択できるほか、これらを自動選択する「オート」も搭載している。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

三脚穴は前後2つに増えている

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

メディアはCFexpress Type-A/SD×1 + SD×1

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 手ブレ補正でも新たに「ダイナミックアクティブモード」を搭載し、アクティブモードと比べ約30%安定。撮影時に記録された動画ファイルの手ブレ補正データを使用して、純正アプリケーションで手ブレ補正を適用することができる。

 新機能として「フォトキャプチャ機能」も搭載、撮影中、再生中に静止画を生成でき、シナリオ作成用のサムネイルとして使用可能なほか、クイック共有もできる。また、静止画撮影でもLog撮影が可能となったので、ストップモーションムービーやプロモーション用ポスターを簡単に作成できる。

 手ブレ補正はイメージセンサーシフト方式5軸補正で中央5.0段、周辺5.0段。モードは静止画で入/切、動画ではダイナミックアクティブ / アクティブ / スタンダード / 切となる。レンズ補正は周辺光量、倍率色収差、歪曲収差、ブリージング (動画)を内蔵する。

ソニーがデジタルカメラ「FX2」発表

 Cinema Line FX2 発売記念キャンペーンとして対象レンズが最大2万円キャッシュバック、対象アクセサリーが最大2万5000円キャッシュバックとなる。詳しくは下記サイトまで。

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