現場を変えるAIトランシーバー「LINE WORKSラジャー」徹底活用術 第3回
LINE WORKSラジャー特別編3
LINE WORKSラジャー 介護職や小売業でも耳の穴をふさがず使える!「ambie AM-TW02」
2025年06月05日 09時00分更新
スマートフォンをトランシーバーとして活用する音声コミュニケーションアプリ「LINE WORKSラジャー」。音声通話と同時にAIによって文字起こしされ、音とテキストでコミュニケーションできる新しいツールの活用術を徹底解説。今回は耳をふさぎたくない環境で使えるLINE WORKSラジャー対応「ambie AM-TW02」を使ってみた感想を紹介する。
周囲の音を聞く必要な環境でLINE WORKSラジャーを使う
トランシーバーのように音声コミュニケーションできるうえに、LINE WORKSのようにテキストコミュニケーションもできるLINE WORKSラジャーは様々な現場で活用できる。マイク付きのイヤホンやヘッドセットを利用すれば、周りの人に相手の声が聞こえることもないし、ハンズフリーなので手作業しながら会話できるのが便利だ。
前回、「LINE WORKSラジャーをイヤホン・ヘッドセットでスマートに使う! 100均有線イヤホンでもOK!」で紹介したように100均の有線イヤホンでも利用できるのだが、業種によっては耳をふさぎたくない、というニーズがある。
例えば、介護業界や飲食業界、小売業界だ。要介護者や顧客が発する音や声を逃さず聞き取りたいので、片耳でもふさぎたくないという声が多い。そんな時は、オープンイヤー型のマイク付きイヤホンがお勧めだ。そこで今回は、LINE WORKSラジャー対応「ambie AM-TW02」のレビューを紹介する。

イヤーカフ型の「ambie AM-TW02」なら耳の穴をふさがずに会話ができる。製品サイトはこちら
超軽量で装着時の負担が小さく、長時間利用にぴったり
「ambie AM-TW02」は2024年10月に発売されたイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンだ。耳の穴をふさがずに装着できるため、周囲の音を聞きながら通話したり音楽を楽しんだりできる。前モデルの「ambie AM-TW01」と比べるとイヤホンの前後をつなぐブリッジ部分を軟質素材と形状記憶ワイヤーに変更して、装着性がアップ。より簡単に片手装着ができ、使い勝手も向上した。
■主なスペック
重量:片耳約4.4g
Bluetooth:Bluetooth標準規格 Ver5.3
防水性能:IPX5(イヤホン)、IPX4(充電ケース)
充電方式:USB Type-C
バッテリー方式:リチウムイオン電池
連続再生時間/待機時間:約6時間(ケース充電することで24時間使用可能)
急速充電:5分の充電で1時間再生
マルチポイント:対応
マルチペアリング:対応(10台まで)
Google Fast Pair:対応
対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応Codec:SBC、AAC
現場作業において、長時間の装着は避けられない。この点、「AM-TW02」は片耳約4.4gと非常に軽量で、装着していることを忘れるくらい快適なつけ心地を実現している。負担の小ささという面では過去に試したことのあるどんなイヤホンよりもよかった。
しっかりとした作りのイヤーカフ型で建設現場や飲食店のキッチンなど、動き回る環境でも耳から外れにくい設計となっており、装着感もばっちり。
連続利用時間は約6時間で、ケースに戻すと充電される。ケース充電を利用すると24時間利用することも可能。急速充電に対応しており、5分充電すれば1時間再生できるのも便利。休憩時間にケースに戻すだけでも十分に連続利用ができそうだ。
片耳での利用もできるので、左右交代でバッテリーケースに戻せば長時間のシフトでもバッテリー切れの心配をする必要はないだろう。
後ろのボタンを押してLINE WORKSラジャーで会話スタート
Bluetooth接続でペアリングすれば、一般的なマイク付きワイヤレスイヤホンとして利用できる。ボタンは後ろ側に配置されている。指1本で押すことはできず、2、3本の指で挟むように押す必要がある。ボタンが小さめなので、一瞬で押せるようになるには少し慣れが必要になるだろう。
LINE WORKSラジャーに接続した状態で、ボタンを押せば、一呼吸おいて接続するので、普通に話し始めればいい。マイクの性能は上々で、特に大きな声でなくとも十分に相手に聞こえる。
なお、LINE WORKSラジャーでは「タップ切替」と「長押し」の2つの発話方式がある。タップ切替とは、話し始めと話し終わりにそれぞれ押すパターンで、話している最中は手が空く形式。長押しは文字通り、押している間だけ話すことが出来る従来型のトランシーバーのような形式だ。「ambie AM-TW2」はこのどちらの発話方式にも対応しているため、ユーザーの仕事の環境や使い勝手に応じて選べるのも便利だ。
「ambie AM-TW02」のイヤホン本体は防水性能IPX5に対応し、ケースもIPX4対応となった。たとえば飲食店で蒸気や水しぶきがかかるような環境や介護現場の入浴介助の場面でも、問題なく利用することができる。
オープンイヤー型なので、本当に周囲の音が自然に聞こえてくる。それなのに、LINE WORKSラジャーで誰かが話すときちんとイヤホンから声が聞こえるというのは驚きの体験だ。顧客との会話をまったく邪魔せず、必要な時に同僚とコミュニケーションできるというのは確かに業務効率の大幅アップにつながるだろう。
機能ではないが、この可愛いデザインも従業員に気に入られる要素になる。丸みを帯びた形状は柔らかいイメージで、本体カラーはブラック、ホワイト、グリーン、フラミンゴの4色展開。さらに、「ambie socks」という着せ替えカバーにも対応しており、ネオンカラーにもできる。
LINE WORKSラジャーと「ambie AM-TW02」の組み合わせは、現場コミュニケーションの新たな可能性となるだろう。周囲の音を聞きながらのリアルタイムコミュニケーションにより、安全性と効率性を両立させることができる。顧客の声を聞く必要がある現場とオフィスをシームレスにつなぐコミュニケーションを実現したい企業にとって、この組み合わせは有力な選択肢となるだろう。

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