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現場を変えるAIトランシーバー「LINE WORKSラジャー」徹底活用術 第1回

LINE WORKSラジャー特別編1

LINE WORKSラジャー あらゆる現場をシームレスにつなぐ実力とは?

2025年06月03日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

提供: LINE WORKS

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 スマートフォンをトランシーバーとして活用する音声コミュニケーションアプリ「LINE WORKSラジャー」。音声通話と同時にAIによって文字起こしされ、音とテキストでコミュニケーションできる新しいツールの活用術を徹底解説。まずは「LINE WORKSラジャー」を使ってみた感想を紹介する。

早くも1000社以上が導入した「LINE WORKSラジャー」

 2025年2月に提供が始まったスマートフォンをトランシーバーとして活用する音声コミュニケーションアプリ「LINE WORKSラジャー」が、あっという間に1000社以上に導入され、注目を集めている

 例えば、店頭スタッフが「青いマグカップの入荷はいつになりますか?」と「LINE WORKSラジャー」を使って声で発信するのと同時に、離れた場所にいるチームメンバーの耳元でその言葉がクリアに響き、同時にスマホアプリの画面にはAIによって文字起こしされたメッセージが表示される。トランシーバーというものの、実際はインターネット接続とAIにより、新時代のコミュニケーションツールとなっているのだ。

音声通話がAIで文字起こしされLINE WORKSと連携できる

 「LINE WORKSラジャー」はインターネット接続さえあれば距離を気にせず会話ができるので、建物内の異なるフロアはもちろん、遠く離れた拠点間でも快適にコミュニケーションが取れる。そして音質がクリア。

 筆者は2フロアの飲食店を経営していたことがあり、トランシーバーを導入していたのだが、音質が悪かったり、場所によってはつながらないというもどかしさを感じていた。これが2フロアどころか、場所を選ばず、クリアに通話できるというのは凄い。

音声とテキストが同時に送信される便利さ

 使い方は非常にシンプル。「LINE WORKSラジャー」アプリを起動し、メンバーとのチャンネルを作成して接続するだけで準備完了だ。チャンネル内で音声送信ボタンを押しながら話すと、リアルタイムに音声メッセージを送信できる。複数のチャンネルを作成することで、部署や業務ごとにコミュニケーション環境を分けることも可能だ。ちなみに、トランシーバーのように長押しするのではなく、タップして通話開始、もう一度タップして終了という動作に設定を切り替えることもできる。

 チャンネル内の「LINE WORKSラジャー」ユーザーには音声と文字起こしが送信される。例えば、接客中に色々と指示をされても意識が向かずに覚えきれないことがある。そんな時も、アプリで文字起こしを見れば何を言っていたのかわかるので、聞き返す必要がなく、お互いにストレスがないのだ。

送信側は大きなマイクボタンを長押しもしくはタップして話すだけ

全員に音声が伝わる他、LINE WORKSに文字起こしされた内容が送信される

 LINE WORKSとの連携機能も見逃せない。現場からの音声はフィラーや言い淀みが取り除かれ、句読点が適切に補われたテキストに変換され、LINE WORKSのトークルームに表示される。現場スタッフとオフィスワーカーがそれぞれの作業形態に合わせたコミュニケーション方法で情報を共有できるのが最大のメリットと言える。

 建設業では複数現場の状況を本部で一元管理でき、小売業では店舗スタッフ間の連携強化と顧客対応の迅速化が実現する。医療・介護の現場では、患者情報の共有やスタッフの呼び出しがスムーズになり、物流業では広大な倉庫内での作業指示や状況確認が効率化される。業務の円滑化や情報の可視化、運用コスト削減と、メリットは多岐にわたる。

 LINE WORKSラジャーには無料プランと有料のスタンダードプラン(月額450円・年額契約)、アドバンストプラン(月額800円・年額契約)の3種類がある。無料プランとスタンダードプランでは基本的な音声通信機能が利用できる。無料プランでは、トークルーム数が1つ、30ユーザーまで、そして連続40分間しか利用できないが、スタンダードプランではいずれも制限なし。ただし、AIによる文字起こしや音声合成による読み上げといった高度な機能を利用するにはアドバンストプランが必要になる。

音声認識とフィラー除去により業務効率が大幅アップ!

 LINE WORKSラジャーの高精度な音声認識と文字起こし機能は最高水準にあり、日本語の文字起こしにまったくストレスがない。実際に使ってみると、特に声を大きくしたりハキハキと話さなくても、普通の会話をきちんと認識するレベルに達している。

 さらに注目すべきは、フィラー除去機能だ。日常会話で無意識に発する「えー」「あのー」といったフィラー(間投詞)や言い淀みは、音声の場面ではあまり気にならないが、テキストになると読みづらさの原因になる。LINE WORKSラジャーはこれらを自動的に除去し、スムーズで読みやすい文章に整形してくれる。

 実際にフィラー除去機能を試してみると、その効果には驚かされる。たとえば「えーっと、今日の午後3時から、あー、会議室Aで打ち合わせを行いますので、よろしくお願いします」という音声は「今日の午後3時から、会議室Aで打ち合わせを行いますので、よろしくお願いします」というクリアなテキストに変換される。

 いろいろと試してみたが、当たり前のように問題なく文字起こしできる。「LINE WORKS AiNote」でも実感しているが、とにかくLINE WORKSのAI文字起こしの精度は凄い。どこまで対応できるのか気になったので、本来インタビューや講演ではありえないようなテストをしてみた。

 まずは、以下の長文をできる限りの早口で話してみた。

トークスクリプト■皆さん、おはようございます! 本日4月8日は天気も良く、お花見帰りのお客様も来店されそうです。昨日はお疲れ様でした。今日のランチおすすめは「春野菜のペペロンチーノ」です。積極的にご案内していきましょう。ディナーのご予約状況ですが、現時点で19時に2組、20時に1組いただいております。特に19時台は混み合いますので、スムーズな案内と連携を心がけましょう。忙しい時間帯も最高の笑顔とチームワークで、今日も一日元気に頑張りましょう!

 結果はほぼ完ぺき。何回か口ごもったところは修正されていた。「4月8日」に言いよどみが入っているが、これは「よ、ようか」と筆者が発音したため。そして、「LINE WORKSラジャー」では、明らかにフィラーと判別できなければ残す仕様になっている。実際には必要な単語を削って文意が通らなくなることを避けるためだ。

早口で試したが問題なく文字起こしできた。画面はLINE WORKSラジャー

 次に、わざとフィラーを大量に入れた文章を作成を早口で読んでみた。フィラーにフィラーを重ねているところもきちんと除去されていた。「そうですね」や「なんというか」といった意味のない口癖はフィラーと判断されなかったようだ。

 実際に聞いているとフィラーはあまり気にならないのだが、元の文章がLINE WORKSに送信されてきたら、ちょっと読む気が起きない。地味な機能だが、大きな使用感の向上を実現しているのだ。

 また、フィラーが取り除かれるだけでなく、適切な位置に句読点が挿入されるため、読みやすさが格段に向上している。会話内容はリアルタイムでテキスト化され、LINE WORKSのトークルームに残るため、後から内容を確認する際にも簡単。情報の正確性も向上し、聞き間違いによる作業ミスの防止にも役立つ。

トークスクリプト■皆さん、あのー、おはようございます! えーっと、本日4月8日は、そうですね、天気も良くて、まぁ、お花見帰りのお客様も、あー、来店されそうですね。あのー、昨日はですね、お疲れ様でした。今日のランチおすすめはですね、えーっと、「春野菜のペペロンチーノ」です。あのー、あー、積極的にご案内していきましょう。ディナーのご予約状況ですが、えーと、現時点で、あのー、19時に2組、そして、えーっと、20時に1組、えー、いただいております。特に、そうですね、19時台は混み合いますので、あの、スムーズな案内と、なんというか、連携を心がけましょう。忙しい時間帯も、あのー、まぁ、最高の笑顔と、えーっと、チームワークで今日も一日、えー、元気に頑張りましょう!

AI文字起こし■皆さんおはようございます。本日4月8日は、そうですね、天気も良くてお花見帰りのお客様も来店されそうですね。 昨日はですね、お疲れ様でした。今日のランチおすすめはですね。ディーナーのご予約ですが、 現時点で19時に2組、そして20時に1組いただいております。特に、そうですね、19時台は混み合いますので、スムーズな案内となんというか連携を心がけましょう。 忙しい時間帯も最高の笑顔とチームワークで今日も1日元気に頑張りましょう。

ほぼ問題なく文字起こしできた

 文字から声への変換もできる。たとえばオフィスにいるスタッフがLINE WORKSでテキストメッセージを送ると、現場にいるユーザーのLINE WORKSラジャーから自然な声で読み上げられた内容が再生される。何か作業をしている場合でも、スマホを見ないで情報を受け取ることが可能だ。

LINE WORKSから送信したメッセージ

LINE WORKSラジャーにも送信され、AI音声で読み上げられる

 以上が、「LINE WORKSラジャー」の紹介となる。次回以降は、イヤホンやヘッドホンを使った「LINE WORKSラジャー」のレビューを紹介していく予定だ。

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  • 角川アスキー総合研究所