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みやさとけいすけの工具探検隊 第83回

オシロスコープ+αの便利計測器で解決!パワーアップした「DSO-TC4」登場

動かない電子工作キット、その原因はどこ? 

2025年05月05日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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●信号発生器とトランジスターテスターを使う

 信号発生器は、正弦波、矩形波、ノコギリ波、半波、フルウェーブ、ステップ波、逆ステップ波、指数アップ、指数減少、直流、マルチオーディオ、シンクパルス、ローレンツ波の13種類を出力可能。

 これだけの種類を出力できれば、回路のテスト用として活躍してくれるでしょう。ただ、出力波の種類は一覧がなく、1つずつ切り替えていくしかないのはちょっと不便です。

13種類もの出力が選べる信号発生器

 設定できるパラーメーターは共通で、周波数デューティ比振幅の3つ。周波数は1~50kHzまで、振幅は0.1~3.0Vまでです。ちなみにDSO-TC3は多少歪みがあったものの、100kHzまでの出力が可能でした。ここはちょっと残念です。

 出力端子は上部の真ん中で、「DDS」の表示があるところ。ちなみに右の「DSO」がオシロスコープの入力、左の「IN(0-40)」が電圧計用の入力です。

中央のDDSが、信号発生器の出力端子です

 トランジスタテスターは、カーソルボタン左のソケットで利用。ここに電子パーツをセットしAUTOボタンを押すと、詳細を調べて表示してくれます。

ゼロプレッシャーICソケットに電子パーツをセットして測ります

 例えば手元にあったMOSFETを調べてみた結果がこれ。G(ゲート)、D(ドレイン)、S(ソース)がどの足なのかすぐにわかるので、回路を組み立てる際の確認に便利です。また、上にパーツの種類も表示されるので、「NchのMOSFETか」といったように判断できます。

 このほか、トランジスター抵抗器コンデンサーコイルなども測れます。

FETのG、D、Sがどの足なのか、ひと目でわかります

こちらはNPNトランジスターの例。C、B、Eを確認可能

コンデンサーもちゃんと認識してくれます

 値がわからないパーツの確認、壊れていないかの簡単なチェック用としても活躍してくれるでしょう。

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