AIキャラと自然な会話を 感情特化型LLM「Geppetto」搭載の会話型友だちAIアプリ「HAPPY RAT」提供開始
SpiralAI株式会社は4月17日に、同社が開発した感情特化型LLM「Geppetto」を搭載した会話型友だちAIアプリ「HAPPY RAT」の提供開始を発表した。
「Geppetto」は、温かみのある「生命AI」を目指したという特化型の大規模言語モデル(LLM)。知識の生成ではなく、対話の自然さや感情表現に特化した学習を行い、感情を持っているかのようなリアクションを実現したとしている。開発過程では、キャラクターが適切な返答を行うことに加え、「すねる」や「戸惑う」といった感情の動きを再現することに挑戦し、数百パターンにのぼる会話を分析。言葉のトーン、間の取り方、応答の順序を最適化することで、キャラクターが感情を持っているかのような没入感を生み出したとしている。
既存のLLMはユーザーの質問に答えることを得意とする一方で、会話が長続きせずに収束してしまいがちという課題があると同社は指摘する。これに対して「Geppetto」では、下図の4つの要素から自然に話題を広げることができ、より自然で持続可能な対話体験を実現するという。
「Geppetto」は質問に理論的かつ端的に伝えるだけでなく、リアクションを返したり、関係のない話題を交えたりと、感情が込められた文章やリアクションを生成できるとしている。
同社では、「Geppetto」を搭載したプロジェクトとして、ユーザー向けの会話型友だちAIアプリ「HAPPY RAT」の提供を開始した。 物語は、AIキャラクターたちが運営し働くテーマパーク「ハッピーアイランド」を舞台に、顧客として訪れた人間が不思議な出来事に巻き込まれるという設定で展開。アプリを開くと、それぞれのAIキャラクターたちによるドラマがフィード上に並んでおり、好きなドラマを選択して会話する仕組みになっているとのこと。リリース時には10種類のAIキャラクターがおり、今後もIPやタレントとのコラボなどを含め、キャラクターを追加していくとしている。
音声入力は99の言語に対応。アプリから出力される音声は、現時点では日本語のみだが、英語の字幕を表示することで海外のユーザーにも内容が伝わる設計にしているとのこと。今後は、英語による音声出力にも対応したバージョンの開発を予定しているという。




























