このページの本文へ

イトーキが全国の正社員・経営者約5万人を対象に調査

オフィスに行きたい理由「コミュニケーション」は約2割と少なめ。気になる1位は?

2025年04月03日 07時00分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

イトーキ中央研究所が調査結果を公開

オフィスの未来像が二極化へ? イトーキ中央研究所が調査結果を公開

 オフィスは、エリアや企業ごとに最適な形を模索する時代へと突入しているようだ。

 イトーキ中央研究所が、全国の正社員・経営者約50000人を対象に、オフィス環境や働き方に関する意識調査を実施し、「オフィスワーカーの意識調査-2025年オフィス構築に向けて-」として調査結果を公開した。

1都3県がリモートワークを牽引、地方との差が浮き彫りに

リモートワーク実施率には、エリアによって大きな差が出ている

 調査によると、リモートワーク実施率は全国平均で31.7%。特に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県では44.1%と高く、他都道府県(20.8%)の2倍以上に達している。この傾向から、オフィス構築の在り方も地域によって大きく異なる可能性が指摘されている。

フリーアドレスの増加と、孤独感の関係性

 オフィスレイアウトのトレンドとして、「フリーアドレス型」の採用率が29.4%と増加。従来の「島形対向式」レイアウトの採用率が依然として高い水準(47.7%)を維持しているものの、生産性実感度や環境満足度を重視するオフィスワーカーは、フリーアドレス型オフィスを好む傾向が見られた。

 一方、「オフィスで孤独感を感じる」とした回答者は15.5%で、特にフリーアドレス型では21.0%と高い数値を示している。自分の座席が固定されていないため、日々のコミュニケーションが希薄になりやすいことが要因として考えられる。

理想の出社形態は「フルタイム」か「ハイブリッド」か

理想の出社形態は「フルタイム出勤」が半数近い

 理想の出社形態については、「フルタイム出勤(完全オフィス勤務)」が48.4%、「ハイブリッドワーク(オフィスとリモートの併用)」が43.6%と拮抗する結果となった。「完全リモートワーク」は8.0%にとどまり、多くのオフィスワーカーが対面でのコミュニケーションや設備の充実を理由に、オフィス出社を求めていることが明らかとなった。

 またフルタイム出勤を希望する理由としては、「ONとOFFの切り替えがしやすい」が41.7%、「必要な設備・リソースがオフィスにある」が38.7%という結果に。

 オフィス出勤のメリットとしてしばしば挙げられる“コミュニケーション”については、「上司(部下)とコミュニケーションを取りたい」が22.4%でそれほど多くないことから、必ずしも、コミュニケーションを重視する人が多いと言えるわけでもなさそうだ。

コミュニケーションは「ウェブ」か「リアル」か

 直近1年で増加したコミュニケーション形態を見ると、「ウェブ会議・オンラインツールの利用」が40.2%、「リアルでの対面コミュニケーション」が35.2%と、ウェブの方がやや優勢となった。しかし、生産性実感度や環境満足度が高いオフィスワーカーは「リアル」を好む傾向が見られた。“効率性を重視するオンライン”と、“質の高い対話を求めるリアル”の両方を適切に活用することが、今後の働き方のカギとなるだろう。

多角的な視点でオフィス構築を

 今回の調査結果は、オフィス環境の最適化には、多角的な視点が求められることを示している。地域ごとの働き方の違いや、コミュニケーションの在り方も考慮しながら、柔軟なオフィス設計を進めることが、企業に求められているようだ。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    Webサイトのデータベースを狙う攻撃が顕著に増加/情シス担当の半数が転職意向、背後にある変化/AI業務活用、実態は“AIオペレーター”?、ほか

  2. 2位

    デジタル

    ヤマハのRTX1300/RTX840に新ファームウェア、DNSスヌーピングとHTTPS対応で利便性向上

  3. 3位

    デジタル

    ヤマハのWi-Fi 7対応「WLX333」「WLX232」がグッドデザイン賞を受賞

  4. 4位

    sponsored

    国内バックボーンNWを大幅増強したColt 東京-大阪間の低遅延サービスも提供へ

  5. 5位

    TECH

    「手作業での脆弱性管理はやがて破綻する」 日本IBMが示すフロンティアAI時代の自律型セキュリティ

  6. 6位

    ITトピック

    AI利用が多い技術者ほど「自分でコードを書ける能力」も重視/世界の6割近くが「技術進歩が生活を破壊」と回答、ほか

  7. 7位

    sponsored

    kintoneデータを最強のAIコンテキストに MCP活用で変わるAIエージェント開発とデータアクセスレイヤーの重要性

  8. 8位

    sponsored

    販促企画のための“AI壁打ち”で、7万人の会員情報が外部に流出… どうやったら防げた?

  9. 9位

    デジタル

    kintoneで変わったのは業務ではなく「当たり前」―― 超保守的な営業部隊がDX先進組織になるまで

  10. 10位

    ITトピック

    “月面でAI実験”から“スマート養蜂”まで、HPEが技術の広がりを披露

集計期間:
2026年10月14日~2026年10月20日
  • 角川アスキー総合研究所