このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

4月中旬には東日本/西日本データセンターをNVIDIA GPUで“AI拡張”へ

MicrosoftナデラCEOが東京で語る “日本をAIで変える”ための3つのプラットフォーム

2025年03月28日 08時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Copilot devices+セキュリティ:エッジも同様に変革、セキュリティ担当者向けAIエージェントも

 最後のプラットフォームが「Copilot devices」だ。「エッジでも同様に大きな変革が起きている」(ナデラ氏)として、「Copilot+ PC」について紹介した。

 Copilot+ PCは、40TOPSを超えるAI処理に強いNPUを搭載。セマンティック検索に対応したWindowsサーチや画面上のテキストや画像からアクションが実行できる「Click to Do」、低解像度のコンテンツの画質を高める「超解像」など、Copilot+ PCならではのAIを活用したアプリケーションも利用できるという。

超解像の機能イメージ

 ここまで紹介された3つのプラットフォームに足りないもの、それは「信頼」だという。「テクノロジーが我々の生活に浸透するにつれて、最終的には信頼の構築が重要になる」とナデラ氏。

 マイクロソフトは、「Secure Future Initiative」の活動を通じて、プライバシーやAIの安全性の原則を、設計段階から製品に組み込むアプローチをとっており、さらに、さまざまな信頼性を確保するための機能を展開している。

 加えて、3月24日(米国時間)には、「Security Copilot agents」を発表。AIエージェントがフィッシングのトリアージ(優先順位付け)をしたり、脅威インテリジェンスを提供したり、ポリシーが適応されているかを確認したりする。これらのエージェントには、マイクロソフトだけではなくパートナー製のエージェントも含まれており、ナデラ氏は、「セキュリティはチームスポーツなため、すべてを取り込んでいく」と強調した。

Security Copilot agents

システムの次の大きな革命は「量子コンピューター」

 最後にナデラ氏が触れたのは「量子コンピューター」の取り組みだ。

 ナデラ氏は、「AIは、新薬や新素材を発見するなど、化学的なブレイクスルーを引き起こす『エミュレーター』ともいえる。エミュレーターだけではなく『シミュレーター』があったらどうか。それが量子コンピューターであり、我々の夢である」と語る。

 同社が、実用レベルの量子コンピューターについて研究を続けてきた中で、誤り訂正を実現するために必要となったブレイクスルーが、粒子と反粒子の両方の性質を持つ「マヨラナ粒子」だという。同社は、マヨラナ粒子を制御するトポロジカルアーキテクチャを採用した量子チップ「Majorana 1」を開発。実用化までにはまだいくつもの段階が必要だが、同技術を用いた量子コンピューターの実現を目指していく。ナデラ氏は、「システムにおける次の大きな革命は量子コンピューターだ」と付け加えた。

Majorana 1

 「我々のミッションは、シンプルだ。このAIの時代において、日本のすべての個人と組織が、より多くのことを達成できるようにすることであり、過去47年間、日本におけるイノベーションの隆盛の傍らで提供してきたすべてのプラットフォームにも当てはまる。そして、このプラットフォームによって、実際により多くのことを皆さんと成し遂げていきたい」(ナデラ氏)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  6. 6位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  9. 9位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

  10. 10位

    TECH

    合成ゴムが及ばない天然ゴムの高性能のメカニズムを、現象発見から100年後に解明

集計期間:
2026年04月09日~2026年04月15日
  • 角川アスキー総合研究所