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水辺とアートの天王洲でスタートアップと未来を描く

寺田倉庫「Creation Camp TENNOZ」第2期生、2025年5月9日まで募集中

連載
JID 2025 by ASCII STARTUP

提供: 寺田倉庫株式会社

 寺田倉庫株式会社は、2025年2月28日に開催した展示・ビジネスカンファレンスイベント「「JID 2025 by ASCII STARTUP」に出展。同社が運営するインキュベーション施設「Creation Camp TENNOZ」の紹介と、第2期生募集を先行案内していた。

 寺田倉庫は、ワイン、アート、メディアなどの保管を中心に事業を展開する1950年創業の企業だ。近年は天王洲アイル地区の活性化にも注力しており、アート関連事業や文化イベントの開催を通じて地域の魅力を発信している。2015年に絵画材料専門の複合クリエイティブ施設「PIGMENT TOKYO」、2020年に倉庫会社ならではのミュージアム「WHAT MUSEUM」をオープンし、日本を代表するアートの集積地となっている。また、2024年には水辺とアートの街をビジネスインキュベーション拠点とするプロジェクト「Isle of Creation TENNOZ」を始動し、その第1弾として「Creation Camp TENNOZ」をスタートした。第一期生は9社が採択され、同年10月より倉庫をリノベーションした施設に入居している。

倉庫からイノベーションを創出してきた、寺田倉庫の新たな挑戦「Creation Camp TENNOZ」

 寺田倉庫は、宅配型トランクルームサービス「minikura」のシステムや機能をスタートアップへ提供し、新しいサービスを生み出してきた。ファッションレンタルサービス「airCloset」を運営する株式会社エアークローゼットも同社の支援を受けた企業のひとつだ。「Creation Camp TENNOZ」は、これまでの支援から一歩踏み込んだ、より広範なスタートアップ支援の取り組みとなる。執行役員CEO付 ミライ創造室担当の月森正憲氏は、「これまでは倉庫の機能を通じてスタートアップを支援していましたが、会社として体系立った支援事業はしていませんでした。そこで、きちんとした施設を整備してスタートアップを入居させて育成するために『Creation Camp TENNOZ』を20024年の10月から始めました」と説明する。

寺田倉庫株式会社 執行役員CEO付 ミライ創造室担当 月森正憲氏

「Creation Camp TENNOZ」の特徴は、2年間の施設無償提供と、寺田倉庫から1000万円の出資が受けられる点だ。さらに、同プロジェクトには、天王洲周辺に拠点を持つ、JALやコクヨもパートナーとして参加しており、事業会社からのアドバイスやアセットも利用できる。応募条件は、会社設立から3年以内のシード期のスタートアップ、またはこれから起業するチームであること。テーマは設定されておらず、どんなジャンルでも応募可能だ。

 審査は、1次の書類審査、2次の対面審査の後、最終プレゼンを経て最大10チームが採択される。第1期生には200件を超える応募があり、9社が採択された。その内訳は、音楽、アニメ、工事現場のDX、家具職人、NFT、子育て、ヘルステックなど多岐にわたる。月森氏によると、「有形無形でいうと有形の製品やサービス。業種は問いませんが、我々の経験からアドバイスできるような領域を選んでいます」と語っている。

「JID 2025 by ASCII STARTUP」には、第一期生のverbal and dialogue株式会社、株式会社My Fit、株式会社BetterDaysの3社がブース出展していた。

verbal and dialogue株式会社のブースでは、現場での写真撮影のみで工事写真台帳を自動作成するAI工事写真アプリ「Cheez」を紹介

更年期女性のためのオンライン診療サービス「MY LILY」を開発する株式会社My Fit。「JID 2025 by ASCII STARTUP」では、「JID 2025 スタートアップショーケース 若手、学生起業家編」にも登壇

株式会社BetterDaysのブースでは、ボタンひとつで適温のミルクがつくれる自動ミルクメーカー「milkmagic」を展示

天王洲をアートとスタートアップが共創する街へ

 寺田倉庫のスタートアップ支援の目的は、天王洲アイルを新たな創造都市に発展させることにある。月森氏は、「アートの次はスタートアップを呼び込み、天王洲をNYのブルックリンのようなクリエイティブな街にしていきたい。我々は倉庫を持っているので、ここで実証実験をしたり、カンファレンスをやったりすることができます。2年間のプログラムですが、スタートアップが成長した後も、末永く天王洲にいてもらえるとうれしいですね」と語る。寺田倉庫は、スタートアップ企業が成長し、地域と共に発展することを目指している。

 実際、第1期生の9社のうち6社は天王洲に登記を移しているという。天王洲のオフィスを提供しながら、次のステージでも天王洲で成長していける場をつくりたいと考えているそうだ。運河に囲まれた開放的な施設「Creation Camp TENNOZ」は、静かでリラックスした雰囲気の中で仕事に集中でき、新しいアイデアや発想を生み出すのに最適な環境だ。未来のクリエーターが集まり、次なるイノベーションが生まれることを期待したい。

「Creation Camp TENNOZ」第2期生募集案内

「Creation Camp TENNOZ」は、2025年秋に入居する第2期生を募集中だ。申込期間は2025年5月9日まで。募集情報の詳細は公式サイトを参照していただきたい。

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