絶対行きたい! この街のあの名所 第141回

風光明媚なまち・高岡市で、思わず写真を撮りたくなる絶景桜に出会う♪

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 富山県の北西部に位置し、東京・大阪から約2時間半の高岡市。冬には富山湾越しに望む女岩と雪の立山連峰のコラボが美しい風光明媚なまちは、鋳物や銅器づくりが盛んなものづくりのまちとしても知られています。その鋳造技術を象徴するのが、日本三大仏のひとつに数えられる高岡大仏(写真)。歌人の与謝野晶子も「鎌倉大仏より一段と美男子」と評したとされるイケメン大仏として有名で、女岩がある雨晴海岸とともに、人気の観光スポットになっています。

 例年3月末ごろ、立山連峰を白く染める雪が溶け出すと、街に春がやって来ます。市内には、1kmにも及ぶ桜のトンネルが美しい岸渡川(がんどがわ)桜並木などのお花見スポットが点在していますが、約1800本の桜が咲き誇る「高岡古城公園」は、全国を対象にした「さくらの名所100選」にも認定されている県内でも屈指の名所。今回は、例年4月上旬から中旬の見ごろに合わせて、盛大な桜まつりも開催される「高岡古城公園」をご紹介します。

お堀の水面に映る桜や幻想的な夜桜にうっとり必至

 「高岡古城公園」は、加賀前田家2代当主の前田利長が江戸時代に築いた高岡城の跡地を整備した公園です。高岡駅から徒歩圏内、市街地のほぼ中心部に位置し、芸術の森や博物館、動物園などもそろった、市民の憩いの場になっています。園内には、コシノヒガンやソメイヨシノ、オオシマザクラに加え、タカオカコシノヒガンと名付けられた独自の品種など18種類、約1800本の桜が植えられ、見ごろの時期には多くの市民がお花見を満喫。かつてはお城だったことを感じられるお堀の水に映り込んだ美しい桜など、趣の異なるさまざまな桜の表情を堪能できるほか、園内がライトアップされる夜には、明るい昼間とは一味違った幻想的な夜桜も楽しむことができます。また、桜が見ごろを迎える例年4月上旬~中旬には、「高岡桜まつり」を開催。夜になるとぼんぼりに明かりが灯る園内には多くの露店も出店し、春の訪れを祝う花見客らでにぎわいます。

高岡古城公園

DATA
住所:富山県高岡市古城1-9
電話:0766-20-1547(高岡市観光協会)
https://www.takaoka.or.jp/event/detail_3946.html


 “天然の生け簀”とも呼ばれる富山湾に面した高岡市を訪れたら、海鮮は外せません。獲れたてだからこそ楽しめる白エビやホタルイカの刺身などは、他では味わえない美味しさ。一度食べたら、きっとそのおいしさに驚くはずです。また、高岡には北前船が寄港していたことから、昆布食の文化が根付いています。新鮮な刺身を使った昆布締めや、海苔の代わりにとろろ昆布を使った昆布おにぎりなど、地元名物の昆布料理も堪能して高岡を満喫しましょう。

※開花時期は例年の目安です。今年のイベント内容などは、お出かけ前にご確認ください。

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