メビウスは2月10日、これまでに数々の名作を世に送り出したリバーヒルソフトのMSX2版『BURAI 上巻』を、Nintendo Switchで発売すると発表。発売時期は2025年初夏予定、価格は未定だ。
本作は、飯島健男(現:飯島多紀哉)氏がシナリオを担当、キャラクターデザイン・原画を荒木伸吾さん・姫野美智さん、サウンドをSHOW-YAが担当という当時のビッグプロジェクトRPG。リバーヒルソフトにより開発・販売が行われた。
『BURAI 上巻』は40分を越えるオープニング、一癖も二癖もあるキャラクターたちによる物語、美麗なグラフィック、衝撃的なサウンドクオリティは今でも語り継がれている。
シナリオ担当 飯島多紀哉(旧ペンネーム:飯島 健男)氏よりメッセージ
「僕が30年以上前にシナリオを手掛けた『BURAI』がNintendo Switchで遊べるようになりました。当時はまだRPGにストーリー性を重視したシナリオが注目されていませんでした。
そんな中、30分以上のオープニング、多種多様のキャラクター性、ただの悪役では終わらないヴィランたち、二転三転する勢いのあるストーリー展開、それらに心血を注いだ新しいRPGの形をリバーヒルソフトさんの力を借りて作り上げました。
30年以上前の作品だからといって、決して今の時代にも見劣りしない『BURAI』の世界をぜひお楽しみください。」
ディレクター 宮崎慈彦(現ワールドネバーランドシリーズ プロデューサー)氏よりメッセージ
「『ブライ』の制作は、動画をパソコン上で見ることができなかった8bit時代の大きな挑戦でした。当時の私たちは、限られた技術や容量の中で「どこまで表現できるか」に情熱を燃やしていました。ゲーム開発のツールや手法がまだ確立されておらず、ゲーム会社ごとに独自の技術を磨きながら競いあっていた、まさに熱い時代でした。
飯島さんが福岡の開発現場に来られた際、シナリオの執筆はまだ完了しておらず、資料として持ち込まれた大きなバッグには、びっしりと書き込まれたノートが詰まっていました。それらが学生時代から書き溜められたシナリオやプロットの山だと知ったとき、壮大な「飯島ワールド」の秘密を垣間見た思いがしました。
『ブライ』は、まさにその「飯島ワールド」の魅力が炸裂した物語だと思います。そして、荒木さんや姫野さんの手によって、それが美しいビジュアルへと昇華されていく瞬間に、ディレクターとして立ち会えたことは、私にとって生涯の宝です。」
ゲーム概要
Nintendo Switch版ではステートセーブ・ロードの実装、ゲームの巻き戻し機能、壁紙変更、マニュアル閲覧なども予定している。また、今後発売される続編『BURAI 下巻 完結編』とのデータ連動も実施予定だ。
今回、MSXアソシエーションとの共同でNintendo Switch用のMSXPLAYerの開発をメビウスは行っているとのこと。MSXPLAYerはMSXライセンシングコーポレーション公式のMSXエミュレーターで、Nintendo Switchなど、さまざまな環境上でMSXゲームを動作させるソフトウェア実行環境。その第一弾タイトルとして『BURAI 上巻』が選出された。
『BURAI-上巻-』を皮切りに、今後、同社は、MSXライセンシングコーポレーションより公式にライセンスを受けたタイトルを定期的にリリースし、数々の名作を移植していきたいと考えているという。本作はもちろん、今後のタイトルにも期待したい。
【ゲーム情報】
タイトル:BURAI 上巻(ぶらい じょうかん)
ジャンル:RPG
販売:メビウス
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:2025年初夏
価格:未定
CERO:取得予定
©althi Inc.
©飯島多紀哉.
©Shannon.
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'MSX' is a trademark of the MSX Licensing Corporation.
※画面は開発中のものです。
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