iPhone独占販売に近いスキーム
今回のスキームは、まさに孫会長の「勝ちパターン」に近いような気がしている。
ソフトバンクは数年前まで自社で先端技術やサービスを持ち合わせるような会社ではなかった。孫会長はアメリカでのテックトレンドをいち早く察知し、創業者と仲良くなり、出資をして日本に持ち込むという戦術で成功を収めてきた。
検索エンジンであるヤフーと日本法人を設立する際も合弁会社を設立(当時はソフトバンクが60%、米ヤフーが40%)。アメリカのサービスを日本にローカライズすることで、一気に日本に定着した。
今回、過去の事例に最も近いのがiPhoneだ。
いまから15年以上前、ソフトバンクがアップル・iPhoneを日本で独占的に扱った際、孫会長が特に注力したのが法人企業開拓であった。ソフトバンクが主催している法人顧客向けイベントの基調講演において、孫氏は「iPhone、iPad、どちらも持っていないという人は、今日から人生を悔い改めていただきたい」と高らかに宣言。
iPhoneとiPadを武士の小刀と大刀になぞらえ、両方を携帯する「二本差し」こそが、現代の武士であるビジネスパーソンのたしなみだと説いたのだった。

この連載の記事
-
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か -
第269回
トピックス
通信費が0円に? 楽天がモバイルWi-Fiをバラまく本当の狙い -
第268回
トピックス
mineoが“フルMVNO”に挑む理由 格安スマホ市場の変化が背景に -
第267回
トピックス
菅元首相に“ハシゴを外された”楽天モバイルの踏ん張りに期待 -
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 - この連載の一覧へ





