1月29日から開催されているApex Legendsの世界大会「ALGS Year4 Championship」。北海道の「大和ハウス プレミストドーム」で実施されており、会場にはALGSの担当者や本作の開発者も会場に訪れている。
そして今回、ALGSのGlobal Brand Marketing LeadのJasmine Chiang氏にインタビューすることができたので、紹介しよう。
以前から実現したかった日本開催
札幌会場は、理想的だった
──今回の「ALGS Year4 Championship」の舞台に日本を選んだ理由と、「大和ハウス プレミストドーム」が採用された理由を教えてください。
Jasmine Chiang氏:今回が初めての日本開催となりますが、以前からずっと日本でALGSを開催したいとは考えていました。ファンの皆さんからも、プロの選手からもぜひ実現させてくれといわれていたのもあります。今回、日本そして札幌で開催できたのは、すべてのピースがそろったからといえます。
──すべてのピースというと?
Jasmine Chiang氏:実は、会場候補はいくつかありました。しかし、札幌に降り立った際、パーフェクトだと感じたんです。というのも、私は幅55mにフィットするステージを設営できる会場を探していましたが、この規模を確保するのは簡単ではありません。来てくれたお客さんがしっかりと入り、さらに選手たちがいるステージをしっかりとみるためには、これくらいの幅は必要だと考えていました。さらに、札幌市からも多大な支援をいただいたので、ここで間違いないと確信しました。
──大会が開催されて、実際に会場の雰囲気はいかがですか?
Jasmine Chiang氏:私たちが想像していた以上で、本当に信じられないと驚いています。3万2000人以上の方に来場いただけて、さらに2月2日日曜日はソウルドアウトということで、ファンの方々に温かく受け入れられたことにうれしく思っています。
──会場について、ここに注目してほしいといった場所や演出はありますか?
Jasmine Chiang氏:会場を作り上げるときに意識したのは、Apex Legendsの世界を感じることができるということです。ファンブースのミュージアムでは、スーパーレジェンドアイテムや、武器のレプリカも展示しています。また、北海道の雪まつりとコラボしたいと考え、レジェンドの氷像を展示しました。プレイヤーの1人1人に好きなレジェンドがいると思うので、それをもっとリアルに感じられる空間にしたかったです。また、展望台にあるミラージュボヤージュなどもあって、会場に足を運んでくれて、体験したことが長く記憶に残ってほしいという思いでデザインしています。
選手もお客さんも、世界中から夢を持って参加する
──バトルロイヤルというゲーム性ゆえの、eスポーツの難しさはありますか?
Jasmine Chiang氏:今回の世界大会もそうですが、40チームとかなりたくさんの選手が参加しますし、オーディエンスも世界から来てくれます。大会に参加する選手、お客さん1人1人に夢があって、選手たちにはこの大会にたどり着くまでの豊かなストーリーラインもあります。何ヵ国もの代表が出てきて、全員優勝したい、ストーリーラインを完結したいと思っていると思いますので、私たちもその夢を見ることができるのがうれしいです。そのため、存分に盛り上がってい¥もらうためのルール作りや演出の、1つ1つがチャレンジであって、その分得るものも大きいです。
──世界中のチームが参加する世界大会だと、各リージョンの大会より難しいですか?
Jasmine Chiang氏:それは、100%そうですね。
──今回、Winners RoundとElimination Roundの2つのラウンドを用意し、ダブルエリミネーションのようなシステムになっています。こちらはどうしてこのような方式にされたんですか?
Jasmine Chiang氏:大会の形式について私は専門外なのですが、理解している範囲で言えるのは、1月28日と29日には、グループステージでWinnersとElimination Roundに行くチームが決まりました。1月31日の段階では、10チームがすでに敗退してしまいました。皆さんスタンドや自宅から応援していただいていると思いますが、毎日何かしらの見どころがあるというのは、意図的にデザインしています。とにかくハラハラするモーメントを作りたいと考えました。
──日本のeスポーツファンは、国内外問わず推しチームを作って応援する文化があります。そのため、ゲーム内に登場するeスポーツチームのバナーといったアイテムは、かなり話題になると思います。前に1度あった際もそうでした。今後、eスポーツチームのバナーなどのアイテムを用意する予定はありますか?
Jasmine Chiang氏:現段階でお知らせできることはありませんが、eスポーツチームとパートナーシップを組むというのは、積極的に検討していきます。
日本チームの諦めない精神は素晴らしい
──APAC地域では、Apex Legendsはかなり盛り上がっていると思いますが、日本チームにどのようなイメージをお持ちですか?
Jasmine Chiang氏:日本のチームはとても粘り強いという印象です。どれだけ現状の順位が低かったとしても、最後まで絶対にあきらめないという不屈の精神は、リスペクトしています。
──最後に、札幌に来て食べておいしかったもの、滞在中に食べたいなと思う料理があれば教えてください。
Jasmine Chiang氏:スープカレーを食べてすごく気に入りましたし、焼き肉も食べて本当においしいなと感動しました。札幌に来て、おいしくないものを食べた記憶がないです。大会が終わった後も、雪まつりも含めて1週間ほど滞在する予定なので、日本のさまざまなぐるめを楽しみたいです。
──ありがとうございました。
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