メタのジョエル・カプラン最高グローバル責任者は1月7日、米国で同社のSNS向けに提供する”第三者によるファクトチェックプログラム”を終了し、”コミュニティノート方式”に移行すると発表した。
コミュニティノートは投稿が誤解を招く可能性がある場合や、より多くの文脈が必要な場合に、コミュニティのメンバーが判断し、ほかのユーザーにとって有用な追加情報を提供する仕組み。多様な視点を持つユーザー間の合意が必要となり、偏りを防ぐ設計となっている。メタは、コミュニティノートの作成や表示の選択には関与しない方針だ。
コミュニティーノートの仕組みは、SNS市場で競合するXがすでに導入済み。ジョエル・カプラン氏も、メタ版コミュニティーノートがX版コミュニティーノートの影響を受けた機能であることを否定していない。
本機能は米国内で今後数ヵ月かけて段階的に導入しつつ、1年かけて改善を進める予定。移行期間中は、ファクトチェック済みコンテンツの表示順位の降格を停止し、警告画面も簡素化される。
また、フィードでより多くの政治的コンテンツを見たいユーザーの要望に応えられるよう、Facebook、Instagram、Threadsではパーソナライズされたアプローチを段階的に導入する方針だ。