世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート 第4回
Core Ultra 9 285、Core Ultra 7 265/265F、Core Ultra 5 245/235/225/225F
Core Ultra 200SシリーズにNon-Kモデルが追加、国内販売はいまのところ未定
2025年01月06日 23時00分更新
2025年1月6日23時(日本時間)、インテルはCES 2025にあわせ、デスクトップPC向けCPU、Core Ultra 200Sシリーズ(開発:コードネーム:Arrow Lake-S)にNon-Kモデルを追加しました。北米の発売日は2025年1月13日ですが、日本における単品販売は現時点では未定となります。
Core Ultra 9~Core Ultra 5までPBPが65W
今回発表したモデルは「Core Ultra 9 285」「Core Ultra 7 265」「Core Ultra 7 265F」「Core Ultra 5 245」「Core Ultra 5 235」「Core Ultra 5 225」「Core Ultra 5 225F」。主な仕様は以下になります。
型番 | Core Ultra 9 285 | Core Ultra 7 265 | Core Ultra 7 265F |
---|---|---|---|
コア数(Pコア+Eコア) | 24(8+16) | 20(8+12) | |
スレッド数 | 24 | 20 | |
L2キャッシュ | 40MB | 36MB | |
L3キャッシュ | 36MB | 30MB | |
TVB時の最大クロック | 5.6GHz | - | |
TBM 3.0時の最大クロック | 5.5GHz | 5.3GHz | |
Pコアの最大クロック | 5.4GHz | 5.2GHz | |
Eコアの最大クロック | 4.6GHz | ||
内蔵GPU | Intel Graphics | - | |
メモリーサポート | 2ch、最大DDR5-6400、最大192GB | ||
PBP | 65W | ||
MTP | 182W |
Core Ultra 9/7はProcessor Base Power(以下、PBP)は65Wで、Maximum Turbo Power(以下、MTP)は182W。Kモデル(PBP=125W、MTP=250W)と比べると、圧倒的に省電力になります。
また、Intel Thermal Velocity Boost(以下、TVB)はCore Ultra 9のみで、Core Ultra 7では使えません。このあたりはKモデルと同じルールになります。
型番 | Core Ultra 5 245 | Core Ultra 5 235 | Core Ultra 5 225 | Core Ultra 5 225F |
---|---|---|---|---|
コア数 (Pコア+Eコア) |
14(6+8) | 10(6+4) | ||
スレッド数 | 14 | 10 | ||
L2キャッシュ | 26MB | 22MB | ||
L3キャッシュ | 24MB | 20MB | ||
TVB時の 最大クロック |
- | |||
TBM 3.0時の 最大クロック |
- | |||
Pコアの 最大クロック |
5.1GHz | 5GHz | 4.9GHz | |
Eコアの 最大クロック |
4.5GHz | 4.4GHz | ||
内蔵GPU | Intel Graphics | - | ||
メモリー サポート |
2ch、最大DDR5-6400、最大192GB | |||
PBP | 65W | |||
MTP | 121W |
Core Ultra 5はPBPが65Wですが、MTPは121Wと低く、かなり省電力で運用できそうです。Arrow Lakeは前世代から飛躍的に電力効率が良くなったので、小型PC自作などで活躍しそうですね。
なお、Core Ultra 5はTVBに加え、Turbo Boost Max Technology 3.0も非対応なので、最大動作クロックはやや控えめになります。とはいえ、ゲーミングオンリーで使いたい人なら特に問題ないと思いますので、グラボに予算を割いたほうがおいしいかもしれません。
エッジコンピューティング向けのCore 200Sシリーズも注目
CES 2025では、エッジコンピューティング&IoT向けのCPUも多数発表されました。その中には、開発コードネーム:Bartlett Lake-Sでウワサになっていた「Core 200Sシリーズ」もありました。
Core 200Sシリーズは組み込み市場がメインターゲットですが、この見た目から察するに個人向けでも流通しそうですよね(Xeonみたいに)。だって切り欠きがLGA1700のそれですもの。
LGA1700は、3年前の第12世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Alder Lake-S)から始まったソケット。将来的に、その時に組んだPCの延命措置に使えるかもしれません。とはいえ、こちらもまだ個人向けに国内で発売するかどうかは不明です。
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