世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート 第17回
Ryzen 7 8840HS搭載で、コントローラーは着脱式
大き過ぎるけど、欲しいやつ。エイサーが11型手持ちゲームPC「NITRO BLAZE 11」をCESで展示
2025年01月07日 19時15分更新
エイサーが11インチ手持ち型ゲームPCを公開
前回の記事に続き、エイサーのプライベートブースをレポートする。
強力なゲーミングPCを多数ラインアップする同社。今回のCESでも、複数のゲーミング関連新製品を展示した。
展示室の中でも注目度が高く、常に人が絶えなかったのが「NITRO BLAZE 11(GN7112U)」だ。
プロセッサーにRyzen 7 8840HSを搭載し、2566×1600ドットの10.95型ディスプレーを備える手持ち型のゲーミングPC。メモリーは最大16GB(LPDDR5x)、SSDは最大2TB(NVMe PCIe Gen 4)まで搭載可能と、ゲーミングモデルらしいスペックを持つ。
背面にはスタンドが折り畳み収納されており、コントローラーは着脱式。コントローラーを取り外した状態で、ディスプレー部分を机に置き、コントローラーは手元で操作する使い方もできる。
インターフェースとして、USB Type-C(USB 4)端子、USB Type-C(USB 3.2)端子、USB Type-A(USB 3.2)端子を搭載。さらにMicroSD(SDHC)スロットも設ける。OSにはWindows 11 Homeを採用する。
気になるサイズと重量だが、サイズはおよそ幅364×奥行き171×高さ15.9mmで、重量はおよそ1050g。コントローラーは手のひらの湾曲にフィットするような形状を持っており、実際に持ってみると意外に数値ほどの重さは感じない。
手持ち型ゲーミングPCとしてしっかりとした性能を持っているので、通信環境さえ用意できれば、外出先でも快適なゲームプレイが楽しめそうだ。
同シリーズからは、8.8型ディスプレーを持つ「NITRO BLAZE 8(GN782U)」も発売される予定。こちらも基本的なスペックは変わらず、Ryzen 78840HSを搭載し、メモリーは最大16GB(LPDDR5x)、SSDは最大2TB(NVMe PCIe Gen 4)まで搭載可能。
こちらはコントローラーの着脱には対応しないものの、サイズがおよそ幅305×奥行き1334×高さ22mmとフットプリントを抑えた仕様で、重量もおよそ720gと、NITRO BLAZE 11よりも300g以上軽い。
スペックが同等なため、画面の大きさと使い方のバリエーションを重視するか、あるいは携帯性を重視するかが、購入時の主な選択になるだろう。双方に魅力があり、人気を分けそうな2モデルだ。
また正式発表ではなく、コンセプトの展示という形式だったものの、スマートフォンをUSB Type-Cで接続して、ゲームコントローラとして使えるアクセサリーも展示されていた。操作感はNITRO BLAZEシリーズをそのままミニチュア化したかのようで、大手コンシューマーゲーム機のような、頑丈さを感じる手触り。折り畳むと非常に小さくなるディティールもユニークだ。
このまま開発が進むのかどうか、また国内で発売されるかどうかは現時点では不明だが、今後の展開を注視したい。
そのほか、コンセプトモデルとしては、トラックパッド部分が着脱でき、裏返すとコントローラーになるゲーミングPCも展示されていた。
HELIOSやNITROシリーズの新モデルも
そのほか、ゲーミングPCの新製品として、Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5070Tiを搭載する16型モデル「HELIOS NEO 16S AI」や、Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5090を搭載する18型モデル「HELIOS 18 AI」、16型モデル「HELIOS 16 AI」なども展示された。

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