40のAI関連ブースから注目のサービスや機能を紹介
サイボウズに負けじと、AIに舵を切るkintoneパートナーたち ― Cybozu Days 2024注目ブース
2024年12月25日 09時00分更新
NDIソリューションズ「きんちゃぼ」
「きんちゃぼ」は、kintone上で利用できるAIチャットボットだ。kintone内のFAQデータを利用し、問い合わせ対応などができる。2024年10月には、企業内の固有のデータを、kintone経由で利用できるようアップデートされた。
「例えば、社内規定をkintone上に登録をすることで、『有給の件数を知りたい』といった問い合わせに対応できます。RAGの仕組みで、『アニバーサリー休暇と通常の有給の合計で、残り何日です』といった企業オリジナルの回答をすることが可能です」とNDIソリューションズ 第1営業本部の菅谷実穂氏。
kintoneにも検索機能はあるものの、アプリをまたいで検索をかける場合、関係ないアプリや添付ファイルが引っ掛かり、地味に手間がかかることが多い。AIを活用すれば、見たいものが一発で見つけられる。
「私は提案書をイチから作るのが大変なので、過去のデータを参照するときに使ってます。『kintoneに関する提案書を作りたい』と書くと、過去の提案書のパワーポイントやPDFが一覧で提示されれます。それらを組み合わせてまた新しく提案書を作ると新しいデータとして追加されて、どんどんブラッシュアップされていくのです」(菅谷氏)
トヨクモ「kMailer」
「kMailer(ケイメーラー)」は、kintoneと連携するメール配信システム。kintone内で管理されている顧客情報やデータを引用し、個別または一斉にメールを送信できる。請求書や契約完了通知などの定型メールの自動送信、特定の日時に合わせた予約送信なども可能だ。また、添付ファイルの送信にも対応しており、ファイルのダウンロードにはパスワードを設定できるためセキュリティ面でも安心できる。
トヨクモ マーケティング本部の古川祐実氏は、「kMailerには『AIアシスタントβ』という機能を搭載しています。AIにどんなメールを作りたいか指示すると、リッチなHTMLテンプレートを自動生成してくれます。例えば、オレンジ色にした『お試し』のボタンを入れたいとか、本文の見出しを何色にしてといった指示ができます。トヨクモのkintone連携サービスとしては、初めてAIを導入した機能です」と説明してくれた。
以上が、AI機能を備えたkintone関連サービスのブース紹介となる。kintoneでもAIを活用することで、業務効率をさらにアップできる。関連サービスも活用して、AIをどんどん使い倒していこう。