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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第518回

モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい

2024年12月22日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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大幅アップグレードのカメラ性能
望遠強化も超広角はなし

 続いてカメラに関してだが、背面のカメラはメイン(広角)カメラが約5000万画素/F1.7、望遠カメラが約5000万画素/F2.0の2眼構成。開いた状態のフロントカメラは約3200万画素/F2.4となる。motorola razr 40 ultraと比べた場合、超広角カメラが望遠カメラに変化したのと、画素数が1000万画素クラスから、5000万画素クラスへと大幅にグレードアップしているのが大きな違いといえるだろう。

メインカメラは2眼構成で性能はアップしているが、一方のカメラが超広角から望遠に変更されている点には注意が必要だ

広角(メイン)カメラで撮影した写真

同じ場所から望遠カメラで撮影した写真。光学2倍ズーム相当の撮影が可能だ

 それゆえ超広角撮影はできなくなった一方で、2倍以上の望遠撮影は強化されており、デジタルズームであれば最大30倍ズームでの撮影が可能だ。実際に使ってみると、超広角カメラがカットされたことがやや悩ましいと感じるシーンに何度か遭遇したが、写真よりも動画に重点を置く人ならメリットがあるだろう。

望遠撮影が強化されたことから、近づくと逃げてしまう動物などの撮影はしやすくなった

デジタルズームなら最大で30倍のズーム撮影が可能。こちらは広角カメラで撮影した写真

同じ場所から30倍ズームで遠方の東京タワーを撮影。デジタルズームなので画質は落ちるがかなり遠方までのズーム撮影が可能だ

 それゆえか、motorola razr 50 ultraでは本体を90度折り曲げてビデオカメラのように持って撮影する際には機能が追加されている。具体的には、折り曲げた時点で自動的に録画が始まり、分割された一方のディスプレー側で録画停止などの操作もできるようになった。

本体を横にした状態で90度に折り曲げてハンディカムのように持つと、自動的に動画の録画を開始。分割された一方のディスプレーで録画のコントロールなどもできるようになった

 ほかにも、AIを活用した撮影機能の強化が進められており、画像の補正だけでなく手振れを強力に補正する「アダプティブスタビライゼーション」や、動きのある写真を捉えやすくする「アクションショット」などの機能を用意。折りたたみスマートフォンでは抑えられがちなカメラ機能の全般的な強化が図られていることが分かる。

 もちろん本体を閉じた状態で、本体を2回ひねるようにして振ればカメラを起動し、そのままメインカメラでセルフィーを撮影できる。なおこの際、ヒンジを下にして、カメラが上に来る状態で撮影するよう指示が現れる。その方がカメラの位置が上に来るためより顔を綺麗に撮影しやすいためと考えられるのだが、通常使用とは逆さの状態で持つ形となるため注意したい。

本体を閉じた状態で、メインカメラを使いセルフィーを撮影したところ。通常の持ち方とは逆に、ヒンジ側を下にしてカメラが上に位置するように持って撮影するといいようだ

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