宿泊予約サービスのtriplaがAdyenの決済プラットフォームを採用
Adyen Japan株式会社
決済情報の一括管理や多通貨決済が可能になり、宿泊施設の利便性が向上
多くの大手企業に選ばれている決済プラットフォームを提供するAdyenは、当社のプラットフォームが宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla株式会社(以下、トリプラ)に採用されたことをお知らせします。クレジットカードによる宿泊予約時の事前決済ならびにキャンセル料の支払いにおいて、Adyenの単一プラットフォームの利用を開始します。予約エンジン「tripla Book」を利用する宿泊施設は国内外の宿泊者の決済情報を一元管理でき、多通貨決済にも柔軟に対応可能になります。
「tripla Book」は、宿泊者が最短2ステップで予約完了できる簡便なシステムで、予約時にクレジットカードでの事前決済が可能です。トリプラは、今後のインバウンド需要の増加を見込み、多通貨決済に対応するため、Adyenを採用しました。この提携により、アジア太平洋地域のホテル予約において、宿泊者からの多通貨決済を最新かつ最適な為替レートで受け付けることができるようになります。
昨今のOTA(Online Travel Agent、オンライン旅行予約サイト)業界においては、予約を入れたまま当日訪れない無断キャンセルの増加による宿泊施設側の金銭的負担の増加が問題になっています。クレジットカードでの事前決済ではなく、宿泊当日に現地決済を予定していた宿泊者が無断キャンセルした場合、宿泊施設はキャンセル料を回収する必要があります。トリプラの宿泊施設専用決済サービス「tripla Pay」では、宿泊施設は指定した金額のURLを発行し、予約者にメールで送付することでキャンセル料の請求を行っています。カード情報はネットワークトークンというセキュリティ技術によって保護されているため、カードの不正利用やデータ漏洩のリスクも低減します。
近年、インバウンドの大幅な増加により、日本企業もグローバル化への対応を迫られています。Adyenは国内のサービス事業者で唯一、グローバルにおけるオンライン(ECサイトなど)とオフライン(実店舗など)の両方のチャネルに対して、エンドツーエンドの決済ソリューションを提供する単一のプラットフォームを提供しています。Adyenのプラットフォームは、お客様のグローバル展開に際し、世界各国の主要な決済手段に柔軟に対応できるだけでなく、グローバルのすべてのチャネルにおける決済データを一つの画面に集約することができます。この決済データを分析することで、世界規模での顧客行動を把握できるほか、クレジットカードの不正利用の傾向を検出し、対策することができます。
トリプラのCEOである高橋和久氏は、次のように述べています。
「インバウンド需要がますます高まる中、この度、Adyenのプラットフォームを導入することで、宿泊施設のお客様により革新的な決済システムを提供できることを非常に嬉しく思います。グローバルに展開しているAdyenのプラットフォームにより、多通貨に柔軟に対応でき、トリプラのグローバル化にも大きく貢献していただいております。さらに不正利用防止対策を講じることができるため、昨今問題となっている不正トラベルを未然に防ぐことが可能となり、トリプラのサービスを活用いただいている宿泊施設のトラブル回避および、お客様の予約率の改善にも貢献することができます。より利便性の向上したトリプラの決済システムで、様々な決済シーンにおいてソリューションを提供していきます」
Adyenの日本カントリーマネージャーであるアダム・ブラウンステイン(Adam Brownstein)は、次のように述べています。
「当社のプラットフォームをトリプラに採用していただくことを通じ、トリプラと提携する宿泊施設の皆様により最適化された決済システムを提供でき、大変嬉しく思います。Adyenの決済プラットフォームは、グローバルにおける決済データをリアルタイムに一括管理でき、日本の宿泊施設のグローバル展開をサポートすることができます。また、インバウンド需要がますます高まる中、多通貨での決済対応や現地でのアクワイアリングライセンスにより、各市場で承認率の向上、取引手数料の最適化、決済の迅速化を実現します。Adyenは決済というアプローチから、日本企業のグローバル展開に貢献していきます」
Adyenについて
Adyen(AMS: ADYEN)は、大手企業に最適なフィンテックプラットフォームです。エンドツーエンドの決済機能、データに基づく洞察、金融商品を単一のグローバルソリューションとして提供することで、企業がより迅速に目標を達成できるよう支援します。世界中にオフィスをもつAdyenは、LVMH、Meta、On Japan 、SHEIN、Uber、L'Oreal、adidasなどのお客様にサービスを提供しています。今回の加盟店追加におけるtripla株式会社との協業関係は、Adyenが長年にわたり既存および新規加盟店とともに継続的に成長してきたことを示すものです。
tripla株式会社について
トリプラは、宿泊業界に特化したSaaS型のサービスを提供しています。2017年1月にAIチャットボット「tripla Bot」の提供を開始して以降、予約エンジン「tripla Book」、宿泊施設に特化したCRM・マーケティング オートメーションサービス「tripla Connect」、現地決済サービス「tripla Pay」とサービスを展開。2022年11月東京証券取引所グロース市場に上場。