モバイル向けにコンテンツを1つ1つ調整

「FF14モバイル」ガチャ無し基本無料でストーリー完全再現! 吉田直樹氏「少しのお金でたくさんの人に遊んでもらいたい」

2024年11月22日 15時30分更新

文● Zenon/ASCII

基本プレイ無料の形式にすると語る吉田直樹氏
※画像はすべて動画より

 LIGHTSPEED STUDIOSが11月20日に開発を発表したモバイルプラットフォーム向けゲーム「ファイナルファンタジーXIV モバイル」(以下、FF14モバイル)。

 これはスクウェア・エニックスが運営するMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FF14本体)のプレイ体験を再現するべくLIGHTSPEED STUDIOSが開発するもの。FF14本体プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がインタビューに回答する動画が公開され、マネタイズ部分やコンテンツの再現度など気になる情報がいくつかあったので紹介していこう。

 モバイル版開発のきっかけは、LIGHTSPEED STUDIOS側からの熱烈な提案だったと語る吉田直樹氏。本体側としては「モバイル市場も進出したいけど無理だよな」と思っていたところ、何度も企画書を書き直しては課題を乗り越え、プレゼンしてくるLIGHTSPEED STUDIOSの情熱に打たれたのが決め手になったとのこと。

LIGHTSPEED STUDIOSから提案された企画で、「非常に困難な道のりだった」と語る

 FF14本体とFF14モバイルは別々に開発・運営されていくことが明言されたほか、とくにストーリー部分は開発が力を入れており、「完全再現」を目指していると語っている。バージョン2.0(新生)から始まり、テンポよくリリースしていくという。

さまざまなコンテンツの中でもストーリーにはこだわりを持って取り組んでいるとのこと

 バトルコンテンツはモバイル用に1つ1つ丹念な調整を行っていることも表明。極タイタン戦などのバトルをバーチャルスティックなどで遊ぶことになるとし、それに合わせたアクション数、内容にすべて調整していると熱を込めて話していた。

複雑な操作が必要なバトルも、モバイル版では多少シンプルに?

 ビジネスモデルとなるマネタイズ部分も吉田直樹氏は「めちゃくちゃ気にしてます」と話し、本体はサブスクリプションベースで作られているものの、モバイル版は主流であるFree to Play(基本プレイ無料)にしていく必要があるとのこと。

 ただ良くある「ガチャを回して稼ぐ」といった形式ではなく、モバイルユーザーにどれだけ長く遊んでもらえるかを重視したデザインの提案を受けているそうで、「少しのお金をいただきながら、たくさんの人に遊んでもらう」マネタイズになっていると語っていた。

「ガチャ」で稼ぐ手段には頼らない。具体的なプランは語られなかったものの、じゃあどうするのかは今後の続報に期待だ

 本作の一番のターゲット層は「FF14が気になっていたけれど、どっしり遊ぶ気にはなれない人たち」だとし、気軽にエオルゼアの世界へログインしてほしいと呼び掛けている。

既存ユーザーの“移住”より、新規ユーザーの獲得を期待している様子

 最後に「FF14」の今後について、どんな人でも「とにかく楽しい!」MMORPGを目指して拡大していくつもりだとして、自身がリタイアするまで頑張っていくと意気込みを語り、インタビューを締めた。

 まずは中国での展開から始まり、その後グローバルに展開していく本作。まだ「FF14」を遊んだことのない人には、とくに注目してほしいタイトルになりそうだ。

 

【ゲーム情報】

タイトル:ファイナルファンタジーXIV モバイル
ジャンル:MMORPG
配信・開発:LIGHTSPEED STUDIOS
監修:スクウェア・エニックス
プラットフォーム:モバイル
配信日:未定
価格:未定

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