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FIXER Tech Blog - Development

プロンプトエンジニアリングのコツは「5W1Hを忘れずに」

2024年11月15日 10時00分更新

文● Kanei Nakashima/FIXER

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「プロンプトエンジニアリングをしてみて」を再編集したものです。

 みなさん、こんにちは!プロンプトエンジニアリングって聞いたことありますか?

 今日は、初心者の私がGaiXerを使って「業務効率化をした」プロンプトを作成する挑戦をシェアしたいと思います。

 もしかすると、私の経験がこれからプロンプトに触れる方々の参考になるかもしれませんよ!

きっかけ

 さて、私の職場は医療DXの最前線。

 日々、難解な専門用語に囲まれてオンボーディングでさえ四苦八苦していました。え、この単語ってどういう意味?ってなること、ありませんか?

 私はそこで立ち止まって、「これをAIに聞けたら…」とひらめきました。そうして、GaiXerを使ったプロンプト作りに踏み出したんです。

仙人に聞く

 プロンプト作りのコツ、知りたいですよね。

 実は私、これまでAIに向かって「〇〇について教えて」というような、

 あいまいなリクエストを投げかけていたんです。

 でも、これがいけなかった!精度の高い出力を引き出すためには、具体性がカギなんですよね。

 そこで、プロンプトの達人である同期の大町くんに相談。

「どうやったらいいプロンプトが書けるの?」と尋ねたところ、
「いつ、誰が、何を、どのように、なぜ、行いたいのかを明確にしてみて。5W1Hを忘れずに」

 とナイスアドバイスをいただきました。

 感謝の意を込めて、彼の好きな地下アイドルのチェキ券をプレゼントしたところ、
喜んでくれましたよ。

まずプロンプトとは・・・

 一般的な意味として、プロンプトとはユーザーに対して入力や操作を促す指示のことを指します。

プロンプトを作ろう!

 となればプロンプトを作るところからです。

 まず、「AIはどんな役割を担うのか」を定義することから始めます。

「AIよ、あなたは〇〇を教える存在です。次の要件に基づいてプロンプトを作成してくださいね。」

 こうして役割を与えることで、AIの目的がハッキリします。

 次に「AIが何を教えるのか」、その要件を明確に設定します。

 まずは「どんな存在」かをAIに目的を教えるところから始まります。

あなたは〇〇を教える存在です。
下記要件に合うプロンプトを作成してください。

 このように定義してあげるところから始まります。

 その次に「何を」教えるフェーズです。

### 要件

- 用途は、プロジェクトで使われる用語を正確に理解するためです。
- 対象者は、開発者や新たにプロジェクトに加わる人ですが、関係ない人には情報を与えないようにしてください。
- 社内で使われる単語を検索する際に、正確な意味を伝えることが必須です。
- step-by-stepで進めるプロンプトにしてください。

出力条件を出す

 そして出力条件も大事ですよね。項目ごとに整理して、わかりやすくAIに指示を出します。

### 出力条件
- 以下の出力条件を守ってください。
項目ごとに改行や段落をつけること
下記の形式で記載すること
- 件名
(件名を記載)
- 本文
(本文を記載)

 そうこうしてたら精度が高いものができました。

プロンプトを作ってみて

 これらのステップを踏むことで、「え、これ本当に私が作ったの?」と思うほど精度の高いプロンプトが完成しました!

 実際にプロンプトを作ってみて、初心者だった私もこれだけのクオリティが出せるなんて、AIの進化には驚かされます。これからは、コーディング不要の時代がくるかもしれませんね。それはそれで、ちょっと怖いですが…。

 いかがでしたか?プロンプトエンジニアリング、思っていたよりも身近なものかもしれませんよ。次は、あなたもチャレンジしてみませんか?

Kanei Nakashima/FIXER
2024年新卒社員。TypeScript好き

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