スタートアップの力を社会課題の解決とより良い地域づくりに活かすには
堺市「Sakai Next Impact Catapult キックオフイベント ~日本のラスト・フロンティアへ挑む『インパクトスタートアップ』の現在~」レポート
大阪府堺市は地方自治体が悩む社会的課題の解決に向け、市の中心にある中百舌鳥エリアを核としたスタートアップの誘致・育成などの各種施策を行っている。
2024年度には、「インパクトスタートアップ」にフォーカスを当てたインキュベーションプログラム「Sakai Next Impact Catapult」を実施することとなった。9月14日にそのキックオフイベントが開催されたのでその模様をレポートする。
堺市が取り組むイノベーション創出
キックオフイベントに先立ち、堺市 産業振興局 産業戦略部 中百舌鳥イノベーション創出拠点担当の西浦課長から、堺市が推進しているイノベーション創出への取り組みについて、その概要紹介が行われた。
「中百舌鳥は商工会議所や日本政策金融公庫、産業振興センター、大阪公立大学などが集まって新しいビジネスを生み出していく場所となっている。最近は起業家や学生など、地域や社会のために新しいことをやりたい人が大勢集まってくるところになってきた」(西浦氏)
「堺市はそのような活動がビジネスとして回るようサポートすることに力を入れている。そして事業が軌道に乗り、地域が良くなり、大きくなり、社会全体が良くなっていくよう応援したいと思っている。例えば歯科衛生のサポートシステムを開発しているスタートアップや、小さな子どもの運動機能を高める取り組みの実証実験を支援している」(西浦氏)
「ビジネスを創っていくうえでの相談や仲間づくりなど、様々な支援を行っているので、気軽に連絡をしてほしい」(西浦氏)
堺市では様々な新事業創出支援策を充実させている。堺市のホームページから問い合わせができるので、新規事業への取り組みに興味を持つ方はぜひ連絡を取ってみてほしい。