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Switch版も発売!ロボット愛に満ちたアクションADV『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』をプレイレポート
今、グレンダイザーが熱い! ……といっても、ピンとこない読者がいるかもしれないが、とにかくグレンダイザーなのである。なにしろ50周年イヤーなのだから。
グレンダイザーとは、漫画家の永井豪先生原作による巨大ロボットが活躍するSFアクション作品。「マジンガー」シリーズの3作目として、1970年代にアニメやコミックで人気を博したのはよく知られているし、テレビ放送当時に発売された超合金も大ヒット商品となった(筆者もブンドド遊びをした口)。
ゲーム好きの読者なら、某有名ロボットが集合するシミュレーションRPGシリーズへの参戦で目にしたことがあるだろう。
また、グレンダイザーは海外でも高い人気を誇っている。フランスでの放映では100%近い視聴率を獲得したという都市伝説かと思うような実話まであるし、2022年にはサウジアラビアに30メートルを越える立像が設立されているのだから驚きだ。亡国の王子であるデューク・フリードが第二の故郷を守るために戦うというドラマチックさが世界中の人々の心に刺さるのかもしれない。
さらに言うなら、今年の夏には新作アニメ「グレンダイザーU」が地上波で放送。また、原作者である永井豪先生によるコミック「グレンダイザーギガ」の電子書籍も発売されるなど、2020年代は新たな“ダイザーユニバース”が構築されたと言っていいほどだ。
前置きが長くなった。3gooよりNintendo Switch向けに2024年11月14日(※)に発売される『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』は、そんな世界中で愛される人気作品グレンダイザーを題材としたゲームだ。ここではメーカーから提供を受けたPS5版とSwitch版のソフトをもとに、本作のレビューをお届けしよう。
※:PlayStation 5/PlayStation 4版は発売済み。開発元のMicroidsからPC(Steam)版も配信中。
★記事中の画面写真はPlayStation 5版のものです。
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1975~1977年に放送されたテレビアニメ版をベースに
完全アクションアドベンチャー化!
本作のゲームジャンルとしては、アクション・アドベンチャーゲーム。プレイヤーはデューク・フリード(地球人名:宇門大介)となってグレンダイザーを操り、地球侵略を狙うベガ星連合軍と戦っていく。
本作をエンディングまでプレイして筆者が感じた一番の魅力は、原作アニメへのリスペクトだ。なにしろアニメ版の展開をそっくりそのままゲームに落とし込んでいるのだから、リアタイ視聴していた身にはたまらない。
しかもその描写がとても丁寧なのだ。デュークが日常を過ごす白樺牧場はもちろん、そこでギターを奏でるデュークの姿、さらには三輪バイクまでが再現されている。アニメの1話で登場する宇宙科学研究所の車両(謎のパラボラ付き)や、研究員の林、山田、大井までもが再現されているのだから執念めいたものすら感じるほどだ。
ゲームの流れとしては、アドベンチャーパートで物語を進めるとベガ星連合軍が出現。グレンダイザーで出撃して敵を倒し、ステージ中のいくつかのミッションを達成するとステージクリアとなる。このあたりも1話完結のアニメ番組をなぞった作りで、劇中で見られたのと同じ展開も用意されている。
さらに、アニメ本編では描かれていなかったデュークがフリード星を脱出して地球へと落ち延びるシークエンスまでが用意されている。これはもう、ディレクターズカット版といっても過言ではないのだろうか。
地上で! 宇宙で! 空中で! ダイザーとTFOでベガ星連合軍を倒せ!
メインの遊びとなるのが地上でのアクションバトルだ。グレンダイザーへと乗り込み、行く手に出現するベガ星連合軍と戦いながら、マップのあちこちを巡りながらミッションを進めていく。ミッションの内容は逃げ遅れた地球人たちの救出、敵が設置した施設の破壊などさまざまだ。
ダイザーのアクションは基本攻撃のパンチやキックに加えて、飛び道具のショルダーブーメランやダイザーパンチ、突進技のスクリューパンチ、鎌を連結したような近接武器のダブルハーケンなど原作に登場した攻撃が再現されている(しかもかっこいいモーションで!)。
もちろん最強技としてのスペースサンダーもある。手触りとしてはとても軽快な印象。自分がダイザーと一体になったような感覚で、サクサクと敵を倒していく爽快感が味わえる。
いくつかのミッションを達成するとボスが出現。ボスの円盤獣を倒すかダイザーが力尽きるかまでの決戦となる。道中で出現するザコ敵とは異なり、円盤獣はそれぞれの個性的な攻撃方法を駆使して攻撃してくる。喰らえば大きなダメージとなるので、パターンを見切って着実に攻撃を当てていくことが重要だ。
ミニゲーム的なシューティングパートが2種類用意されているのも特徴だ。ひとつは、スペイザーと合体した状態での3Dシューティング。メルトシャワーやスピンソーサーやスピンドリルを使ってベガ星連合軍の円盤を撃破していく。レールライド式なので、周囲を障害物に囲まれた狭い場所では障害物に当たらないよう注意が必要だ。
もうひとつは兜甲児が操縦するTFOを操作する2Dシューティング。甲児が自作した地球製のUFOを操作するのだが、元が研究用なので装備は貧弱。いわゆる弾幕系シューティングのようにばら撒かれる敵弾を回避していくのがキモとなる。無敵時間のあるダッシュが使えるので見た目ほど難しくはない。
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