「大きなお金を動かすほど地球上の多くの人々を幸せにできる」マザー・テレサから学ぶスタートアップ哲学
ICTスタートアップリーグ運営委員会委員の奥田 浩美氏は、令和6年度キックオフイベントの場で、「大きなお金を動かすほど地球上の多くの人々を幸せにできる」との激励をスタートアップに贈っている。奥田氏は90年代にAppleやMicrosoftの世界的イベントを手掛け、日本にもデジタル化の波を起こした立役者であり、現在はスタートアップへの出資や支援の場で活躍している。同氏のエネルギーの源は、大学時代にマザー・テレサの研究で感銘を受けた「どんなお金でも自分の前に置かれたら綺麗にします」という言葉だそう。
清貧として知られるマザー・テレサは、お金を有効に使う実業家でもあった。どんなに社会的意義のある活動も、小さな波では世の中を動かせないからだ。経営が補助金頼みの社会課題解決型スタートアップも世の中にはあるけれど、真に人々を幸せにするならば、大きな収益を上げるビジネスモデルを編み出して、ぜひ持続可能にしてほしい。
文:スタートアップ成功哲学研究部
ASCII STARTUP編集部で発足した、スタートアップに関連する成功哲学の研究チーム。起業家やスタートアップ、支援者たちの活動から、日本のスタートアップが成長・成功するためのノウハウやヒントを探求している。この連載では、総務省のICTスタートアップリーグの取り組みから成功哲学をピックアップしていく。
※ICTスタートアップリーグとは?
ICTスタートアップリーグは、総務省「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機として2023年度からスタートした官民一体の取り組み。支援とともに競争の場を提供し、採択企業がライバルとして切磋琢磨し合うことで成長を促し、世界で活躍する企業が輩出されることを目指している。
https://ict.startupleague.go.jp/