10月29日、東京都内の最高気温が18度以下に冷え込むなか、暖房と電気代への関心が高まっている。パナソニックが教える「冬のエアコン節電術」によれば、エアコンの暖房は冷房より電気代が高くなる傾向にある。
暖房が冷房より電気代が高くなる主な理由は、室内温度と設定温度の差にある。冬場は外気温が大きく下がるため、快適な室温まで温度を上げるのにより多くの電力を必要とする。たとえば夏場は35度の外気を28度まで下げる7度の温度差で済むが、冬場は7度の外気を20度まで上げる13度もの温度差が必要になる。
そこで、パナソニックのエアーマイスターは効果的な節電方法をいくつか提案している。まず重要なのはエアコンのフィルター掃除だ。掃除を怠ると年間で約25%も余分な電気代がかかる可能性がある。また、断熱カーテンの使用や床まで届くカーテンの設置で、窓からの熱の出入りを抑制できる。
また、パナソニックによれば、外気温が3度以上の場合は「こまめに電源を切る」運転の方が節約になるが、3度未満の厳寒時は「つけっぱなし」の方が電気代を抑えられるという(30分の外出を1日2回、1ヵ月間した場合)。サーキュレーターを併用して室内の温度ムラをなくすことも効率的な暖房運転につながる。
熱効率を考慮しながらエアコンやストーブなどの暖房器具を運転し、快適な秋冬を迎えたい。