大容量ストレージでもう容量逼迫の心配はいらない
ゲーマー向けNVMe SSD「WD_BLACK SN850X」に8TBモデル登場! 比類なき大容量に感動すら覚えた
2024年10月31日 11時00分更新
PS5の拡張ストレージとしても使ってみた
今回お借りしたのは、ヒートシンクなしモデルだが、市販されているヒートシンクを装着してPS5の拡張スロットに装着しロード時間などの計測もしてみた。
PS5への装着方法については、公式サイトで解説されているので、そちらを参照してほしい。また、装着するヒートシンクは、拡張スロットのサイズに合わせた要件があるので、そのサイズ内のものを使用しよう。特に今回の8TBモデルは両面にNANDチップが装着されているので、そのぶん厚くなることを考慮する必要がある。購入時にPS5への装着を目的にしているのであれば、ヒートシンク付きモデルを購入するようにしよう。
装着後きちんと認識され、フォーマット後再起動し利用できるようになった。8TBもあれば、どんなに容量の大きいゲームでも余裕でインストールでき、ほぼ容量の逼迫を心配する必要はないだろう。
続いて、ゲームのロード時間の計測をしてみた。基本的にはPS5内蔵ストレージでも拡張ストレージでも速度が変わらないというのが、これまでの検証結果で示されているが果たして……。
まずは、カプコンの「Dragon’s Dogma 2」で計測。ゲームを起動してからオープニングタイトルが表示されるまでの時間を「起動時間」、CONTINUEからゲームが開始されるまでの時間を「ゲームロード時間」として計測している。
結果は、起動時間がWD_BLACK SN850Xの方がわずかに早くなったが、これは誤差の範囲内だろう。
続いて、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY VII REBIRTH」。ゲームを起動してからオープニングタイトルが表示されるまでの時間を「起動時間」、CONTINUEからゲームが開始されるまでの時間を「ゲームロード時間」として計測している。
結果は、いずれもわずかにWD_BLACK SN850Xの方が早いものの、こちらも誤差の範囲内だろう。
最後に、コーエーテクモゲームスの「Wo Long:Fallen Dynasty」。ゲームを起動してからオープニングタイトルが表示されるまでの時間を「起動時間」、CONTINUEからゲームが開始されるまでの時間を「ゲームロード時間」として計測している。
結果は、いずれもWD_BLACK SN850Xの方が1秒以上早く、わずかながらロード時間が短縮されるようだ。大半のゲームではロード時間の短縮は見られないものの、ゲームによっては短縮されるものもあるようだ。
また、ゲームの移動にかかる時間も計測している。これまで検証してきた結果から、PS5から拡張ストレージへの移動は早く、その逆はかなり遅くなることがわかっている。今回も同様の結果となった。単純計算で、PS5→WD_BLACK SN850Xは2200MB/秒前後、WD_BLACK SN850X→PS5は250MB/秒前後だ。
オンラインストアからダウンロードする際、直接WD_BLACK SN850Xへ保存する設定ができるので、本体内蔵ストレージを整理するとき以外は、移動を考えない方が良さそうだ。
大容量の爆速ストレージで余裕のあるゲームライフを
WD_BLACK SN850X 8TBモデルの実売価格は12万5000円前後。ヒートシンク付きモデルは13万円前後だ。まだまだ高価ではあるが、最近のメジャーなタイトルは100GBを超えるのが当たり前になってきており、さまざまなゲームを楽しんでいるゲーマーにとっては、4TBより8TBの方が、かなり余裕が生まれるはず。特にPS5のように拡張スロットが1つしかない場合、容量が足りなくなったら、また買い替えることになり2度手間になる。あらかじめ大容量の方を選ぶことで、あとあと良かったということになる。
ゲーミング向けとしてWD_BLACK SN850Xを紹介したが、もちろんゲーム以外の用途に使用してもいい。例えばカメラで撮影したRAWデータや動画のデータの保存場所として活用すれば、現像や編集作業を快適に行なえる。作業が終われば、HDDなどの安価な大容量ストレージへ移動して保管するホットストレージ/コールドストレージの考え方を導入すると、作業効率が向上しつつコストを抑えられる。
いまや何もかもが大容量の時代。将来を見据えてWD_BLACK SN850Xの8TBモデルに投資してみては?