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「騒音と戦ってきたからこそ自信がある」ーーダイソンが放つ、世界最高クラスのノイキャン「Dyson OnTrac」

2024年09月19日 21時30分更新

文● ASCII

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薄くなったのでカッコよくしました!

 モーターを取り除いた利点はもうひとつある。それは非常にスリムな本体にできたことだ。分解したパーツを見て驚いたが、ハウジング部分は開放型の軽量ヘッドホンかと思うように薄い。これがデザインをカスタマイズする自由度を与えた。

 Dyson Ontracを使う大きなポイントは、そのデザイン性の高さ、アウターキャップとイヤークッションを取り替えることで、豊富なデザインのバリエーションを選べる点だ。基本的なデザインは4種類で、さらにアウターキャップとイヤークッションは別売のオプション品も含めてそれぞれ7種類ある。

 アウターキャップは金属を削り出したもので、アルミ仕上げのほか、セラミック仕上げも用意している。イヤークッションは厚手で柔らかく、耳にフィットしやすい。長時間つけても負担にならない快適性も備えている。カスタマイズ性の高さは、自分らしさの表現のためにも重要だ。ストリートカルチャーを意識したDyson Ontracは、ファッション性、個性の主張を意識した製品としても注目すべきだと思う。

 ちなみに、ジェイク・ダイソン氏は大学を卒業した後にLED照明を手掛ける会社を設立。デザイン性の高いライトを開発したのち、2015年にダイソンの傘下に入った。デザインについてのこだわりは、インテリアなどを手がけた経験なども関係しているのかもしれない。

音もコーディネートもとても気になる製品ですね

 Dyson Ontracは、ドライバーやチップをZoneと共通化しているが、ハウジングデザインが変化するほか、上述したモーターレスという側面もあり、音質調整やノイズキャンセルなどの部分は見直されているようだ。もちろんその開発にはZoneの経験値も生かされているのだろう。

ピカピカと質感のいいアウターキャップ。

特徴あるイヤーパッド。黄色のカラーリングは、1980年代のウォークマンも少し思い出させる。

マイクは8基搭載しているという。

 Dyson Ontracでは、騒音を発する機器を開発してきたからできる技術的な裏付け、そして機能を省くことによって逆に得られたカスタム性やファッション性などがあるのが面白い。

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