『デッドライジング デラックスリマスター』レビュー、オリジナルの面白さも健在!

ハチャメチャゾンビゲー『デッドライジング』がRE ENGINEでリマスター、面白さはまさにデラックス!

2024年09月19日 19時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

2024年9月19日に発売予定の『デッドライジング デラックスリマスター』

 カプコンが手がけた『デッドライジング』というゲームをご存じだろうか? 2006年よりXbox 360用ソフトとして販売されたゾンビパラダイスアクションゲームだ。

 自由度の高いアクションや絶望的なゾンビの群れ、コミカルな要素などが特徴となっている。2006年に発売されたデッドライジングが大ヒットを記録してから、2~4のナンバリングタイトルが次々とリリースされた(番外編も含まれる)。

 そんな人気シリーズだが、2016年に発売された『デッドライジング4』以降、最新作の音沙汰はなかった。それから8年後、ついに発表された最新作が『デッドライジング デラックスリマスター』だ。

 本作は、シリーズ屈指の名作である第1弾のデラックスリマスター版。同社のゲームエンジン「RE ENGINE」をフル活用し、新たな第1弾として復活を遂げた。発売日は2024年9月19日で、レーティングはCERO:Z(18歳以上対象)。

 今回、発売前のデッドライジング デラックスリマスターをいち早く試遊できたので、ファーストインプレッションを紹介する。

初代『デッドライジング』が大復活!
デラックスを冠したリマスター版に衝撃を受けた

 デッドライジングの第1弾が18年前のタイトルであることも驚きだが、筆者が一番驚いたのは、令和の時代にリマスター版がリリースされるという事実だ。しかも、"デラックス"を冠したリマスター版だ。

 デラックスリマスターってどういう意味なんだろう、と半信半疑の状態でデッドライジング デラックスリマスターを試遊してみることに。本作を数時間試遊してみた結果、デラックスの意味に圧倒されてしまった。リマスター作品というよりも、最先端のゲームエンジンで開発された最新作といった印象を受けた。

 デッドライジング デラックスリマスターは、同社のゲームエンジン「RE ENGINE」を採用している。18年前のオリジナル版と比べるとビジュアルが劇的に進化していて、「本当に18年前のゲームなの……?」と純粋に感動してしまうほど。

こちらは本作の主人公であるフランク・ウエスト。オリジナル版と比較すると人間味が増しているように見える

デッドライジング デラックスリマスターのショッピングモール。オリジナル版よりも内装がキレイになっているように見える。美麗に仕上がっていると同時に懐かしさも感じられる

 グラフィックスやキャラクターモデリングの刷新だけでなく、改善点および新要素が追加されているのも本作の特徴だ。改善点と新要素のクオリティは申し分なく、オリジナル版よりも格段に遊びやすくなったと感じた。

オリジナル版はエイムしながら移動ができなかったが、デラックスリマスター版はエイムしながらの移動が可能に

クエストの発生場所を指し示すコンパス(黄色の丸)が、オリジナル版よりもわかりやすくなっていた。オリジナル版は矢印だけだったので迷ってしまうことがしばしば

カメラの機能もリニューアルされた。モール内に隠されているパーツを見つければ、フラッシュ撮影や明度の調整などが可能に

生存者がヒント(黄色の丸)を共有してくれるようになった。こちらはデラックスリマスター版の新要素だろう

新たに、休憩スポットでゲーム内時間の早送りができるようになった。次のクエストが開始するまで時間が余っていて、とくにやることがない場合に役立ちそうだ

屋上の脱出ポイント前にある段差に、階段(黄色の丸)が追加されていた。オリジナル版は、生存者が段差を登れずにあたふたすることもしばしばあった。デラックスリマスター版にて階段が追加してくれたのは、個人的にグッジョブだと感じた

 オリジナル版で経験した苦労が解消され、快適な状態で生まれ変わったのは素晴らしいことだ。ゲームシステムが現代的にアップデートされたことで、デッドライジングの古参プレイヤーも新規プレイヤーも新鮮な気持ちで楽しめるのではないだろうか。デラックスリマスターの凄みを、その目で体感してほしいものだ。

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