このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第502回
山根博士のグロスマレビュー
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する
2024年09月15日 12時00分更新
2億画素望遠も搭載するトリプルカメラ
X100 Ultraのカメラは、前述したように5000万画素2つと2億画素1つの組み合わせだ。広角23mmは5000万画素のソニー1インチセンサー、LYT-900を採用、F1.75と明るいレンズを搭載している。望遠はサムスンのISOCELL HP9で画素数は2億、センサーサイズは1/1.4インチで焦点距離は85mm(3.7倍)、レンズはF2.67。そして超広角は5000万画素1/2インチ、14mm、F2.2となる。
なお、3つのレンズともT*コーティング仕上げが施されている。動画処理には自社開発のV3+チップも搭載しており、4K 120fpsの撮影も可能だ。
カメラのモードは「夜間」「ポートレート」「写真」「動画」「シネマティックポートレート」「もっと見る」の6つ。標準の写真モードでは、倍率は0.6倍、1倍、2倍、3.7倍、10倍をワンタッチで切り替えできる。デジタル望遠は最大100倍に対応する。動画モードでは4K 120fpsまたは8K 30fpsが最大解像度となる。
もっと見るのモード中には5000万画素や2億画素でそのまま撮影する「高解像度」、100倍デジタル望遠で月面写真を美しく取れる「スーパームーン」などを備える。またプロモードもこの中から選ぶ。
以下は作例だ。あいにくの曇天(一時雨)だったため、焦点距離の差など簡単に撮影してみた。
【まとめ】スマホ機能付きカメラとして
サブ用途にも向いている
vivo X100 Ultraはスマートフォンとしての性能ももちろん高いが、カメラ性能に優れているだけではなく、キットの装着でカメラのように使うこともできる。これはXiaomi 14 Ultraにも言えることだが、別のスマートフォンをメインに使いつつ、X100 Ultraをデジカメとしてサブに利用するという使い方もいいだろう。
vivo X100 Ultraは現時点では中国のみでの販売であり、標準でグーグルサービス(GMS)の搭載はない。だが、X100 Ultraのカメラを体験してみるとGMSを抜きにしてもその性能の高さにほれぼれとしてしまう。
今回は動画性能の紹介はできなかったが、3.7倍やそれ以上の高倍率での動画もかなり美しく撮影できた。日本に未参入のvivoであるが、そのフラッグシップモデルの性能は他メーカーとそん色なく、撮影シーンによってはそれら以上の性能を有しているのだ。
この連載の記事
-
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す - この連載の一覧へ