このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「ROG RYUJIN III WB」で組んだ本格水冷PCが店頭展示中!

水冷パーツの名店「オリオスペック」店長に聞く、ROGの水冷クーラーの魅力とは?

2024年10月09日 10時00分更新

文● ジサトラユージ/ASCII 編集● ASCII

提供: ASUS JAPAN株式会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

液晶部分に全力投球した簡易水冷クーラーも

 もう1つの新製品、ROG Strix LC III 360 ARGB LCDは、簡易水冷CPUクーラーの新モデル。「ROG Strix LCシリーズ」もまた、ROG RYUJIN同様にシリーズ3世代目となる。こちらはどんな製品なのか、2人に聞いてみた。

――もう一方のROG Strix LC III 360 ARGB LCDはどういった製品なのでしょうか?

市川氏:基本的に、ASUSの製品セグメントではROGがトップに位置づけられるものなのですが、今回のROG Strix LC III 360 ARGB LCDは、ROG Strixのセグメントながらディスプレーの鮮やかさでROG RYUJIN IIIの上を行く製品になっています。

ROG Strix LC III 360 ARGB LCDを組み込んだシステム

――ROG RYUJIN III WBのディスプレーとはどんな違いがあるのでしょうか?

市川氏:ROG RYUJIN III WBのディスプレーは3.5インチで解像度が320×240ドットなのですが、ROG Strix LC III 360 ARGB LCDは2.1インチで480×480ドットのIPSパネルになっています。リフレッシュレートも60Hzあり、どんなアニメーションも明るく高精細に映し出せるようになっています。

ROG Strix LC III 360 ARGB LCDの液晶は小型ながら高精細

――ROGのPCパーツは、ビジュアル面に力を入れているところも人気の秘訣ですよね。

市川氏:ビジュアル面は性能には直結しませんが、こうした遊び心にこだわっているのはASUSならではかなと。特に最近は、ガラスパネルで内部が見えるPCケースが流行っていますので、ビジュアル面の強化を魅力に感じる人も多いと思います。

ウォーターブロックに搭載された液晶により、見た目を美しく彩れる

松澤氏:IPSパネルで視野角も広いので、ピラーレスケースなどで正面から見てもちゃんと見えるのはいいですよね。

――ROG Strix LC III 360 ARGB LCDはどのような画面に設定できるのですか?

市川氏:もちろんCPU温度などのハードウェアのモニタリング情報なども出せますが、それだけでなく、オリジナルの画像やアニメーションなども表示できるようになっています。また、例えば先ほどのROG RYUJIN III WBですと、液晶の向きによってアニメーションを90度ごとに回転させられるのですが、このROG Strix LC III 360 ARGB LCDに関しては、1度ごとに細かく角度を調整できるようになっています。

ASUSのユーティリティーである「Armoury Crate」で、映像の角度を1度ずつ回転させられる

PCの構成や表示させる内容に合わせ、柔軟に設定が可能

――1度ごとに調整できるというのはかなり細かいですね。なかなか他の製品では無いように思います。

市川氏:特殊な形状のPCケースだと、マザーボードを斜めに固定するようなものもありますが、そうしたタイプの製品でもキレイにアニメーションを表示できます。ここまで細かく調整できるCPUクーラーは、弊社の製品でもかなり珍しいですね。

ヘッドはマグネットで角度を変えて取り付けられるので、アプリ上での設定以外にも大まかに調節することが可能

――冷却面での特徴はありますか?

市川氏:この製品のポンプにはAsetekの第7世代v2というポンプを使っているのですが、これが第7世代の前バージョンと比べて、TDP100Wあたり0.5℃ほど冷えるようになっています。今の上位CPUだと、1.5~2℃ほど冷却パフォーマンスが上がっている形です。100℃と98℃なら結構違うので、その辺りのパフォーマンスは良くなっていますね。

――こうして見ると、チューブがやや細めなように見えます。

市川氏:そうですね。細めで取り回しが良いのでフロントにつけてもトップに付けても扱いやすいかなと思います。

松澤氏:ポンプが太くて固いやつだと、やっぱり組む時に取り回しが難しくなってしまいますからね。その点では、最近の流行を忠実に取り入れていると思います。

市川氏:ファンにもバリアリング型のブレードを採用しており、風量が70.38cfmで静圧も3.92mmH2Oと、付属ファンとしては十分な冷却性を持っているのではないかなと。負荷が低い時にはファンの回転数をゼロにする0dbテクノロジーにも対応しているので、静音性重視ならこちらを使うこともできます。

ROG STRIX LC III 360 ARGB LCDの主なスペック
水冷ブロックサイズ 72(W)72(D)63(H)mm
ディスプレー 2.1型IPS
ラジエーターサイズ 394(W)×121(D)×27(H)mm
チューブ長 400mm
付属ファンサイズ 120(W)120(D)×25(H)mm
付属ファンスピード 800~2200RPM(±10%)
付属ファン静圧 3.92mmH2O
付属ファン風量 70.38CFM
付属ファンノイズ 36dBA
付属ファンコントロールモード PWM/DC
対応ソケット Intel:LGA1700/1200/115X
AMD:Socket AM5/AM4
パッケージ内容 CPUクーラー本体×1(CPUグリス塗布済み)
120mmファン×3
ファン接続用1対3Yケーブル×1
ARGB接続用1対3Yケーブル×1
ROG ケーブルオーガナイザー×1
ROG VIPカード×1
ROG ステッカー×
ネジとブラケットの付属品パック×1
クイックスタートガイド×1
実売価格 ブラック:5万円前後
ホワイト:5万3000円前後

 近年は、内部のパーツを見せるPCケースも増えており、それに合わせてデザインで個性を演出するパーツが続々と登場している。ASUSのBTFシリーズのように、コネクターを表に出さない背面コネクターマザーボードなどもいい例だろう。

 そこに登場した今回のROG RYUJIN III WB。本格水冷という新たな領域に踏み込んだことで、コアな自作ユーザーがROGらしいデザインのこだわりを取り入れられるというのがありがたい。

 一方で、本格水冷は難しいというユーザーも、ROG Strix LC III 360 ARGB LCDのような内蔵ディスプレーで個性を演出できる簡易水冷CPUクーラーもある。ROGだけでなくTUF GamingやProArtなど、デザインや価格帯によって豊富な選択肢がある。

 PC自作の上級者から初心者まで、これまで以上にCPUクーラー選びを楽しめるだろう。

(提供:ASUS JAPAN株式会社)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ