あの大規模プラットフォームの裏側まで

あの大企業の生成AI活用が気になる Google Cloud Next Tokyoの準備はできてる?

文●福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 Google Cloud は、2024年8月1日から2日に、同社の最新のソリューションや活用事例を紹介する年次イベント「Google Cloud Next Tokyo ‘24」をパシフィコ横浜で開催する。

Google Cloud Next TokyoのYoutube動画より

 4月に米ラスベガスで開催された「Google Cloud Next ’24」に続き、国内で開催される同イベントでは、生成AI関連を中心に多様な業種の国内ユーザーが登壇するのが特徴だ。残念ながら、基調講演を含めて満員に達したセッションも出てきているが、注目すべき国内ユーザーを(勝手に)紹介する。

 まずDay 1(8/1)の基調講演では、東日本旅客鉄道(JR東日本)星野リゾートLINEヤフーの3社が登壇する。JR東日本と星野リゾートからは、Googleの生成AI「Gemini」を活用したインバウンド対応の強化について披露される予定だ。

 DAY 2(8/2)の基調講演内では、日本テレビ放送網(日本テレビ)ヤマト運輸トヨタ自動車三井住友フィナンシャルグループの4社が登壇。Day 2では開発者目線での内容が多くなり、トヨタ自動車からはAIモデルの学習時間短縮に向けたGoogle Kubernetes Engine(GKE)の活用について語られる予定だ。

 ブレイクアウトセッションでも、Google Cloudを用いた生成AI活用のユースケースが展開される。Day 1で登壇するライオンは、生成AIの活用を含む“LION流”の需要予測の取り組みが、出前館では、大幅なコスト削減につながった検索エンジンにおける「Vertex AI Search」へのリプレイス事例が披露される。

 Day 2では、ソニーグループから生成AIの社内活用におけるLLM活用やRAG・ファインチューニングの戦略が、ミスミグループからはAWS Sagemakerでスクラッチ開発していたベクトル検索エンジンから「Vertex AI Vector Search」への移行プロジェクトが紹介される。

 生成AI関連以外では、大規模な同時接続プラットフォームにおけるインフラやアプリ開発の裏側について語られるセッションも展開される。

 Day 1では、ポケットペアによる、発売1ヶ月でプレイヤー数が2500万人を超えた「パルワールド」のインフラについてのセッション、バンダイナムコエンターテインメントによる、GKEとDiarkisを活用した「鉄拳8」のグローバルなマッチング・対戦機能の開発についてのセッションが予定される。

 Day 2では、ポノスから「にゃんこ大戦争」のGoogle Cloudへの移行プロジェクトが、AbemaTVから動画配信サービス「ABEMA」の番組レコメンド機能の仕組みについて語られる。

 上記で紹介するユーザー事例は一部で、その他にも、近畿日本鉄道TimeTree三菱UFJ銀行デジタル庁など注目のセッションが目白押しだ。また、両日の基調講演では先着特典として、Google Cloudオリジナル扇子が配布されるため、無事登録が済んだ方は早めに現地に訪れよう。

EXPOエリアでは、オリジナルアイテムがもらえる「ブーススタンプラリー」やオリジナルのネイルアートを施術してもらえる「ネイルブース」も

開発者向けの「Innovators Hive」エリアでは、Mini Golf with Geminiといったインタラクティブな体験型デモ、クラウド知識を腕試しできる「Quiz Challenge」などが展開される

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