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自治体Webサイトの運営を容易にするLGWAN接続環境付きホスティング

ガバクラの足がかり QTmediaとさくらがLGWAN対応のWebサイトホスティング開始

2024年07月26日 07時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 さくらインターネットとQTmediaは、行政専用ネットワークLGWANに対応した「LGWAN対応自治体向けWebサイトホスティングサービス」の提供を2024年7月25日より提供開始した。事業者はLGWANに対応する環境を自ら構築することなく自治体のWebサイトを運営できるようになる。

 地方公共団体情報システム機構が運用する総合行政ネットワーク「(Local Government Wide Area Network)」は、地方公共団体を相互に接続する行政専用のネットワーク。インターネットから切り離された閉域網の専用回線で接続されており、ファイアウォールや侵入検知といったセキュリティ機器が設置されたLGWANの接続により、高度なセキュリティが確保されている。

 提供開始されたLGWAN対応自治体向けWebサイトホスティングサービスは、LGWANへの接続が要件として求められる自治体Webサイトの運営者向けに、LGWAN環境を構築したホスティングサービス。さくらインターネットがLGWAN対応インフラサービスの提供、QTnetグループのデジタルエージェンシーQTmediaがサービスの利用サポートからCMS構築、Webサイト制作までのコンサルティングを請け負うという。

 LGWAN Webホスティング提供範囲には、自治体からLGWAN経由でアクセス可能なLGWAN公開セグメント、特定の接続元、認証などを経てログイン可能な外部管理用のインターネット公開セグメントが用意され、サーバーは両セグメントからファイアウォールでアクセス制御されたゲートウェイセグメントに設置されている。

サービス概要図

 初期設定費用は5万5000円で、基本サービスの管理領域の利用料金は3万6300円/月。基本サービスにオプションサービスを追加することで、初回契約したときに開設したアカウントにひも付けてサイトを追加し、管理利用することが可能になる。

 さくらインターネットは、2023年11月に国内事業者で初となるガバメントクラウドサービスの認定事業者に条件付きで選定。2025年に技術要件をすべて満たすべく、鋭意サービス開発を進めている。今回のサービスも、こうした自治体向けのサービス拡充の一環と言える。なお、7月1日には、防衛省が約7億5000万円で同社の「さくらのクラウド」を導入することを発表している。

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