CrowdStrikeの障害にOSメーカーとしてユーザー支援を強化
とばっちりのマイクロソフトからブルースクリーン修復のUSBリカバリツールが登場
2024年07月21日 22時00分更新
CrowdStrikeのセキュリティソフトにより、全世界的にWindows端末がブルースクリーン状態に陥る事態に対して、とばっちりを受ける形となったマイクロソフトだが、2024年7月20日にリカバリツールを公開した。ブルースクリーン状態のデバイスを修復するリカバリUSBドライブを作成できるツールで、利用にはリカバリUSBドライブ作成用のWindows 64ビットのクライアント、管理者権限、1GBのUSBドライブ、修復対象のデバイスのBitLocker回復キーなどが必要になる。
利用方法としては、まず管理者がリカバリUSBドライブを作成する。上記サイトから署名されたリカバリーツールをダウンロードし、そこからPowerShellスクリプトを抽出。管理者権限でMsftRecoveryToolForCS.ps1を実行すると、ADKのダウンロードとインストールが開始される。ドライバディレクトリの画像インポートを選択するオプションの後、プロンプトが表示されたらUSBドライブを挿入。ドライブレターを指定し、リカバリUSBドライブを作成する。
続いて作成したリカバリUSBドライブを、修復対象のデバイスに挿入し、再起動。「F12キーを押す」などデバイスごとのBIOSのブートメニューを呼び出し、「USBからブート」を選択すると、USBからブートされ、CrowdStrikeが推奨する問題修正スクリプトを実行されるという流れ。なお、BitLockerが有効な場合は、回復キーの入力が必要で、入力時にはBitLocker回復キーにハイフンを含める必要があるという。完了すると通常通り再起動される。
なお、マイクロソフトは今回のCrowdStrikeの障害に対応するリカバリー手順もいち早く公開している。