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小型筐体に収めた駆動力、かったつなサウンドを奏でる!!

なるほどそう来たか!! 似てそうでまったく違った「DENON HOME AMP」の感激サウンド、これは本当に音がいい!!

2024年07月10日 17時00分更新

文● ASCII

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和のテイストを取り入れたデザインには独特の味わいがある

 デザインは「これは何だ?」と驚かされるような斬新なもの。一方で、下を丸くおわんのようにすぼめた和のテイストを感じさせるデザイン。音量調節用のノブもなければ表示デバイスもない生活になじむものを目指したという。

CX3 Seriesは山内氏が手掛けた製品でもあり、音の評価が高かった。

デノンが手掛けてきたコンパクトなHi-Fi機器の系譜

 デノンと言えば、フルデジタルアンプを搭載したUSB DAC内蔵プリメインアンプ「PMA-50」が人気機種となったが、本体サイズはほぼ同じである。一方で、「サイズはコンパクトだったが、オーディオのデザインだった従来製品」のコンセプトを捨てるのは挑戦的。ここもオーディオの新しい世界を提案するため、敢えて取り組んでいる。

 まず目に飛び込んでくる天板は、枯山水をイメージしたもの。穴を開けることで開放的なサウンドに寄与、サブシャーシの見え方にもこだわったという。また側面も陶芸をイメージ。和のテイストを入れるとともに、これらはアメリカ人のデザイナーが担当したという。コンパクトかつコンセプチュアルなデザインだ。

 LEDは青く、コンセントを差すとすぐ電源が入る仕組みだ。HDMIコントロールに寄り、テレビと電源は連動するほか、再生/一時停止ボタンを長押しすることで電源を落とすことができる。

小型筐体にはオーディオ機器としての魅力が詰まっている

 HEOSモジュールを中心に多彩なネットワーク再生、デジタル入力機能を持つ点は同様。内部には高剛性のインナーシャーシを入れて堅牢かつ振動を抑制する構造としている。一番上に入出力用の基板、その裏側にHEOSの基板(ヒートシンクを下向きに配置)、それと少し空間を置いて底部にアンプ基板を備えた三層構造を採用。発熱や電磁波に配慮して高出力が可能となっている。ベース部には4mm厚のアルミプレートを使用している。熱源と熱に弱いパーツの配置などにもこだわり、何度も回路パターンを書き直したという。

一番上が入力基板、一番下がアンプ基板、その間にHEOS基板がある。

底部には4mmと厚いアルミ板を置き、支えている。

 HEOSモジュールは、当初上向きに置いていたが、筐体構造を考えるうえで難しかったため、現在の形に落ち着いたという。外観上の配慮からコンデンサーを留めるグルーも黒くする(通常は白い)など細かく変えている。

 内部処理はデジタル信号で完結。アンプはBTL構成で100W(8Ω)または125W(4Ω)出力に対応。コンデンサーには山内氏オリジナルのSYコンデンサーを複数使用。実はコスト的に高くなるため、音質検討時にこっそり入れたものを提出したところ、採用になったという。パワーアンプにはDP-3000NE用に開発した新型コンデンサーも使用している。

 背面にはEthernet、USB-A、HDMI、光入力、アナログ入力、サブウーファー出力を搭載している。DENON HOMEのサブウーファーとも接続可能だ。eARC/ARCを活用したテレビ脇での利用に加え、Hi-Fiオーディオを自由での高いレイアウトで楽しめる。クイックセレクトはインターネットラジオを含めて再生中に本体の番号を長押しするだけで記憶可能。デフォルトは1がテレビ、2がライン入力、3が光/同軸接続となる。

 本体サイズは幅217×86×242mmで、重量は2.1kg。シャーシ自体は正方形だが、奥行きは端子のぶんが増えている。

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