本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「GaiXerと共にデータベーススペシャリスト試験にリベンジする」を再編集したものです。
はじめに
2022年秋。当時のわたしはまだ学生です。
「IPA試験の秋」ということでデータベーススペシャリスト試験に挑戦するも、2点ほど足りず午後Iで脱落に。体調不良で設問を残して早期退出したことが仇になりました(言い訳です)。
2年経ってようやく吹っ切れたため、今年の秋、もう一度データベーススペシャリスト試験に挑戦します。
今回の記事では、GaiXerを活用したデータベーススペシャリスト試験の対策を行いたいと思います(GaiXerはFIXERが提供するマルチLLM対応の生成AIプラットフォームです)。
データベーススペシャリスト試験の概要
データベーススペシャリスト試験(DB)はデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適、と言われている国家試験です。
2024年5月現在で、午前I・午前II・午後I・午後IIという4つの試験から構成されています。
詳細な情報は、IPAの試験情報から確認できます。
なぜGaiXerを使うのか
データベース設計の学習が難しい
というのが、データベーススペシャリスト試験にGaiXerを活用する理由です。
これまでの経験から、午前I・午前IIは過去問を何度も解くことが定石だと思います。実際にこれまでわたしが受けてきた試験では、過去問道場を何周もすることで、午前試験を突破してきました。
問題は午後試験です。
SQL文などの問題は何とか解けるのですが、リレーションシップや属性を定義するデータベース設計の問題がとにかく難しいです。圧倒的な経験不足により、実感が湧かないという問題があります。
そこで、GaiXerを活用して、データベース設計の例題をたくさん出題して貰おうと考えました。
データベース設計にGaiXerを活用する
今回は概念データモデリングの問題を渡してみようと思います。
データベーススペシャリスト試験の対策をしたいです。 以下の例題を参考に、概念データモデル及び関係スキーマの設計を行う問題を作成してください # 例題 以下例題が続く このような問題を作成してください
以下のような出力結果になりました。
問1 「大学の教育・研究支援システム」の概念データモデリングに関する次の記述を読んで、設問に答えよ。 大学であるC大学は、教育・研究活動を支援するためのシステムの概念データモデル及び関係スキーマを再設計した。 現行業務 1. 教員 教員は、教員IDで識別し、名前、所属学部、専門分野を持つ。教員IDは重複しない。 2. 学生 学生は、学生IDで識別し、名前、所属学部、学年を持つ。学生IDは重複しない。 3. コース コースは、コースIDで識別し、科目名、担当教員、開講学部、開講学年、単位数を持つ。コースIDは重複しない。 4. 登録 学生は、複数のコースを登録することができ、登録は登録IDで識別し、学生、コース、登録日を持つ。登録IDは重複しない。 5. 研究 教員は、複数の研究テーマを持つことができ、研究は研究IDで識別し、研究テーマ、担当教員、研究開始日、研究終了予定日を持つ。研究IDは重複しない。 設問1 関係「登録」の候補キーをすべて挙げよ。 設問2 関係「研究」の候補キーをすべて挙げよ。 設問3 学生が属する学部と、教員が担当するコースの開講学部との関連性を示す関係スキーマを設計せよ。 設問4 教員が担当する研究テーマと、その教員が担当するコースとの関連性を示す関係スキーマを設計せよ。
例題を提示することでサンプル問題を生成してくれました。
今回は例題の最初の方しか渡していないため、問の内容をすべて渡せばより複雑な問題を提示してくれると思います。
このやりとりをLLMや問題を変えて繰り返すことで、データベース設計の経験不足を補えるのではないかと考えました。
最後に
今回はデータベーススペシャリスト試験を題材にしましたが、過去問を渡しさえすればほかの試験でも活用できるのではないかと思います。
GaiXerとの特訓を繰り返して、2024年の秋、データベーススペシャリスト試験の合格を目指そうと思います。
中村 律希/FIXER
2024年入社の中村です。
TypeScriptやGoをメインに触っていました。
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