パフォーマンスを我慢すれば格安機でも防水防塵はある
もう少し安く手に入る防水防塵性能が高い機種を探したが、少々パフォーマンスは落ちるものの、プロセッサにMediaTekのDimensity 700を使った機種ならば、いくつか該当する。
その1台が、ZTEの新ブランド「nubia」の「Ivy」だ。残念ながらIP68ではないが、防塵がIP6X、防水がIPX5とIPX7(つまりIP67)となっている。長時間の水没には非対応だが、一時的な水没には対応しているのと「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」に対応しているので、まずは安心だろう。
このほかにもnubia Ivyの特徴としては、6GBメモリーを搭載していることも優位点。プロセッサの性能が低くてもメモリー量が多ければある程度のパフォーマンスアップは期待できるからだ。
前述したAQUOS wishシリーズの最新モデル「AQUOS wish4」もDimensity 700に4GBメモリーとパフォーマンス的とやや厳しいが、防塵がIP6X、防水がIPX5とIPX8とIP68であることにうえ、「ハンドソープやアルコール除菌シートを使用してお手入れもできる」とうたっている。この点は、arrows We2も同様だ。
また、旧機種にはなるが前述のmoto g52j 5Gはメモリー増量で8GBになった「II」が今でも販売中。Dimensity 700の2機種よりもパフォーマンスはわずかに上で、新しさはないがパフォーマンス優先で防水防塵機種が希望なら、本機種もありだろう。
円安や物価高騰の影響で、格安のスマートフォンは
価格維持してスペック抑えめ傾向
以前とは違って、円安や物価の高騰でスマートフォンの値段が高くなりがちな今、メーカーは値上げをするのではなく、スペック見直しで価格を抑えているようにも見える。残念ながら今までと同じ性能のスマートフォンがほしいとなった場合、出費の増加は避けられそうにない状況でもある。
それでもスマートフォンにかけるコストを安くしたいのならば、製品情報の収集を怠らないことと、特価情報を見逃さないこと。欲しいスマートフォンがあったのなら、格安SIMだけでなく大手キャリアやそのサブブランドの店頭特価などもチェックするといいだろう。

この連載の記事
-
第276回
スマホ
総務省が携帯料金見直しの解説サイトを構築 一般の人はこれを見れば、見直しや乗り換えは簡単にできるのか? -
第275回
スマホ
IIJmio&mineoで20GBが月1000円以下で半年使える! 新プラン発表より注目すべきはキャンペーン内容 -
第274回
スマホ
最新のGalaxy S25がソフトバンクで「月3円」! 本当に安く買えるのか、実際にかかる金額を計算する -
第273回
スマホ
約3万円でFeliCa対応のOPPOの新エントリー機「OPPO A3 5G」はメイン機として使え、回線マニアも納得の格安機種 -
第272回
スマホ
2025年のモバイル業界や格安SIMはSIMだけ乗り換えがさらに広がる? 値下げよりサービス内容や通信品質が問われる時代に -
第271回
スマホ
2022年12月に買ったauで「月1円×24回」のPixelスマホを返却した タイミングを逃すと高額支払い -
第270回
スマホ
今、1万円台~5万円で買えるスマホはどれを選ぶ?【2024年末版】 -
第269回
スマホ
今の楽天モバイルってどうなってる? メイン回線で使える? 速度低下はどう? -
第268回
スマホ
ahamo/UQ/LINEMO、約3000円で30GBの料金プランが並んだが、さてどれがいい? -
第267回
スマホ
2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った -
第266回
スマホ
最新のiPhone 16が1年間はたった月3円!? まだある、安くiPhoneを使う方法 - この連載の一覧へ